お薦め本、『 セレモニー 』 王力雄
こちらの、本。王力雄 ワン・リィ・ションの 『セレモニー』
面白いですよ!!是非ご覧ください。
この人、ご存じの方は『黄禍』のあの人です。
・・・ということで、最初から期待してましたが、期待を裏切らない・・
これ、結構難しい。作家にとって、ある期待を裏切らに・・ってこれだけで
凄いことなんですが、更に、それを上回っちゃうから凄い!!。
中国での近未来の小説、
題材としては、現体制の元で・・・ということはこの独裁のもと、
権力とは、それを持つものと持たないもの、近づくものと・・・
ITの発達、凄まじいばかりの、コンピューター社会と、
それを使っての管理社会
民族問題、沸き起こる、民族、貧富の格差、
更に、更に、感染問題・・・
と、書きどころ満載の現在の中国のようですが、
これをずらっと並べて、小説として成立させることは実は存外難しい。
ただ、それらの事象を描いたのでは、それは小説とは言えないし、
面白くもない。
この小説これら、すべてをからめて、なお、視点が面白い。
是非、ご覧になってください。
それと、ちょっとそれとは別にこうした本を出版してるのが
大手出版社ではなく、藤原書店という、地味??な出版社ですが、
こうした、出版社にも頑張ってもらいたいです。
応援してます!!
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