本屋さんは、一つの宇宙
むかし、昔の中国の本屋さんはみんなこんなだったなぁ・・
ちょっと、暗くて、
日本と決定的に違ってたのは、わたしの行ってた本屋さんは、
本棚の前に必ず、ガラスケースがしつらえてあって、
本棚とそのガラスケースの間が通路になっていて、
そこを本屋さんの小姐たちが行き来していて、
こちらは勝手に本に触れない。
ガラスケースのこちら側から、あの本をちょっと・・・
と、いって小姐に取ってもらい、
小姐は、さもさも面倒くさそうに、本棚から抜き取った本を
バ~ン!!と投げ捨てるように、ケースにたたき付ける、
あぁ~、そんな乱暴にしないで、本が傷むでしょ!!
と、思うがもちろんそんなことは口にも出せず、
パラパラと見て、
これは難しすぎて、いいや!買わない!と思い返すと、
小姐は、やっぱりね、あんたなんかにこの本読めないよ!!くらいの
蔑視の目をこちらに向け、めんどくさそうに本棚に本を戻すのだが、
たまたま、本棚の空いてる所へその本を差し込む・・・・
あぁ~その本、そこじゃなく・・・その本、分類がそこじゃないのに・・
も、言えず、もし、言ったにしても彼女の機嫌を更に悪くするだけ・・・
買うことになったとする。
これを・・・と言って小姐に差し出す・・・
大丈夫?あんた、これ、分かるの??みたいなまなざし。
例の?三枚つづりの伝票に、達筆な字で書名と代金を書き、あっち・・・と
会計が別のこのところにあるので、そっちへ行って、とあごで指図。
会計を済ませ、戻っても、買ったばかりの本は相変わらずケースの上に乗ったまま。
しかも彼女はその本に肘をかけて、同僚と無駄話。
あの~と、支払いを済ませた伝票を見せる。
あっそ!とばかりに、ビリビリと一枚破り取って、
買ったばかりのその本のカバー裏側に「新華書店」の紅いゴム印をバーンと!
あぁ~、人が買った本に勝手に・・・
しかも、その本を投げるようにこちらに・・・
の懐かしい、本屋さんもなくなった。
ちょっと、なつかしいかな・・・
| 固定リンク
コメント