新・富嶽百景
「富嶽百景」
と、言えば名作・太宰治のそれをすぐに思い出す。
「・・・どうも俗だね・・」と太宰に言わせたその姿は、時に
同じように「富士はよくやってるね・・・」と同じく太宰に言わせた
富士。
作品冒頭では、広重の富士は・・・と、言わせた富士は
北斎に至っては・・・というその雄姿は古来より日本人の精神形成
にまで大きく影を落としている。
そして、物語はあの有名な
「富士には月見草が好く似合う」のエピソードなどを織り交ぜ、
富嶽百景を語る名作がある。
その富嶽百景にまたまた新しい、景色が。
どうやら、増え続ける、富士登山の外国人観光客、
とりわけ中国人登山客の急増で、変わって来てるらしい。
なに、富士そのものは、太宰の「富嶽百景」は昭和13年
だったかな?
そんな、富嶽百景も大きく変わった。
いま、太宰ならどんな「富嶽百景」を書くだろうか。
多分、どこかに正確な数字があると思うが、
とにかく、毎日、中国人富士登山客の数が凄いらしい。
まぁ、納得はできる。
われわれが、万里の長城へ・・・と同じようなもんだろう、
加えて、中国の人たちにこうした山岳信仰のようなものもあって、
中国国内にあってもよく、高い山に登ってますから。
はてさて、
この先の
新富嶽百景
は、どんなになるんだろう。
| 固定リンク
コメント