天津市・黄市長失脚 に ついて
天津市のトップ、市長 黄興国 ホァン・シン・グォ の
市長時代は意外に長い。
2008年1月に、天津市市長に。
その市長が、突然?更迭された。そのニュースは日本でも
一般紙でもとりあげられている。
その取り上げられ方は、大方、中国国内の派閥争い?の
結果・・・的な分析であり、そうした伝え方。
まぁ、そんなに見当違いではないだろうが、
この問題もある方から、質問と言いますか、どうなってんの??と
訊かれた、それがお一人でなかったのと、昨日叉別の方から
同じような話題を振られてので、ちょっとここに書いておこうと思った。
まず、一つは、中国では、共産党××期×中全会という会議が
近づくたびに、北京委員会トップが、上海の、近くは重慶の薄熙来が、
というように、党の中でのこうしたトップに対する風当たり?が
強くなる。という事情が底辺にあって、
二つ目にわたしが不思議?なのは、黄市長は、党の委員会書記
の座にも着くが、この間、天津党委員会の代理という、この「代理」が
ず~っと「代理」のままだったのは、何かあるんだろうな・・とは
思ったが、実情は当然わたしのような一般人には判りようがない。
失脚の理由がいまだ公表されていないが、公表をためらわせてる
のが何なのか判らない。
大概は、反腐敗が理由とされるので、それって、多くは早い話が
お金、経済問題か、それを底辺とした利権も問題。
ならば、この方に全くそうした点がないとは誰も言えないだろう。
例によって、親族はかなり派手に動いてもいたらしいし。
結局、ご質問の方への明確な答えは出来ない。
出来っこない。事の真相など、そうそう判るもんじゃない。
それって、日本だって同じでしょ。ましてや、あの?中国ですから
判らんことだらけ。判らなくて当たり前なわけであります。
で、少し観点を変え、
わたしが言えることは、いま、天津市というのはちょっと厄介。
どう厄介かというと、交通機関や情報の速度が昔とはまるで違う
時代を迎えてみたら、
この天津市。
政府直轄地、というのはご存知ですよね。
中国式新幹線が走るようになり、高速道路網が整備され、
情報は瞬時に伝わる時代になってみたら、
首都・北京と、 政府直轄地・天津市 は
近すぎる!!
あまりに近い。もうほぼ接していると同じ。
これ、実はかなり厄介なんです。
判りますかねぇ・・・~
東京と横浜みたいな位置関係ですが、
その行政区分が政府直轄地というのがまた・・・
そして、北京=中央政府ですから、
ここの(天津市)トップの位置は、かなり厄介でありややこしい。
ここに誰を置くか?これがまた・・・・、
党の意向と、その時にトップの意向と、それぞれの思惑が・・・
という関係にあって、
天津市はいまかなり、経済的も、政治的にも、厄介な位置に
あると言える。
それは、天津市のせいでもなければ、中央政府の意図するところ
でもない。
厄介のその元は、
これまでだと、ちょっと距離があったのに、交通が通信が便利に
なってみたら、近すぎるからだ、
というのが、わたしの言えることで、その事と、こんかいの
更迭問題がどれ位関係あるか?は確かなことは言えないが、
多分、あると思うし、今後はもっとこの問題が大きく影を落とす
ことになるだろう、と思っている。
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