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2016年8月20日 (土)

『砂漠の悪魔』 - 今週の一冊

   今週紹介する本はこちら、

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     近藤史恵著、『砂漠の悪魔』 講談社刊
   同じく、文庫本版もでているはず。
   こちらは、中国人はあまり出てこないし、ストーリーの重要な
  部分にもいないのですが、
   主人公がある事情から日本から離れ、逃れ??いや違うな
  彼が自分で逃れたわけではなく、仕方なく中国へいく羽目になる
  んですが、とにかく、彼の二度目の中国旅行がこの
  「砂漠」への旅。  
    動機づけのところにちょっと弱いところがありますが、まぁ、そんなん
  はここでは関係なので、
   関心はとにかく中国。
   北京に逃れた彼が偶然会った日本人(留学生)と言ってますが、
  その彼に勧められ、更に中国の奥地へと逃れるわけですが、
   途中の、
   北京からの硬座イン・ズォの列車での移動が一番よく書けてるかなぁ
  多分この作者もこれに近いものを見てるはずですね、
   あの頃の、1900年代終わりころの中国の列車の移動はとにかく
  先ずは、切符の手配のところから、過酷を極めてました。
   酒泉だったかな、北京からそっちへ逃れる為に乗った列車は、
  あんなもんでしたよ、どこも。
    つまり、彼なんかもそうですが、普通に旅行していてはああした
   体験はできない。
    更にそっからの、西へ向けてのバスの旅、
    バスも10時間を超える移動になってくると、
    まして、この地域の悪路と、バスが古いのに乗ると、
    かなり後悔しますよね??
    その辺が上手く書けて処理できていて、読ませます。
    登場してくるウィグルの人たちはちょっと書き足りない感じかな。
   まぁ、本筋とは関係ないので、あんなものかも知れませんが、
    漢族と回族との部分は書き始めるとまたかなりの枚数を
   とられそうですしね。
     ・・・・で、
    ラスト近くに現れる??
    砂漠の「悪魔」とはなにか?が、この小説の眼目です。
    そっからは、あっけないくらいに
   小説はすぐに終末へ向かいます。
    中国人というよりは、中国西部地区を、中国での生活を切り取った
   小説として、ちょっと違った面からの切り口で臨んでいます。
     機会がありましたら、どうぞご覧になって見て下さい。

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