中国旅行・江南の春を求めて 21 - 在木瀆
木瀆ムー・ドゥ と読みます。
呉越古鎮木瀆
と謳ってるくらいですから、古いんでしょ。
蘇州から近い。蘇州郊外と言っていい。
ここもまた、水(河・水運)を利用して発達した町なんでしょ。
その名の由来も
地元ガイドさんが案内してるのを傍らで聞いてると、
「・・××家を建築する際、その邸宅に使う木材が大量で、
その河を木材が塞いで、船が行き来できなくなった・・・
瀆ドゥはふさぐ、の意味があり、多くの木でそうなったことから
木瀆ムー・ドゥという名になった。もともとの名は・・・・」ってな
説明だった。
さて、ここは昨日お話したようにまたまた、女性タクシー運転手に
騙されて?正門ではなく裏口側で降ろされちゃった、
老街には変わりないが、普通、観光地を訪れるならわざわざ裏口へ
いきなり行く人はないので、運転手が単に自分の都合でそうしてる。
結局、カラ?で正門まで歩くと、
大きなバスも沢山停まる駐車場と、りっぱな観光案内所があった。
んん~結構、観光に力を入れてるらしい。
この観光案内所は最近作られたと見えて、綺麗。団体客がつぎつぎ
やってきている。
早速、門票を買い求め、老街を歩く自体は切符は必要ないが、
いくつかの屋敷や、お寺さんが観光スポットしてあった。
文字通りの、江南の春を歩いている。
水ぬるむ頃、穏やかな春の日差し、外からの雑音もここまでは届かない。
時代をさかのぼったような石畳を歩きながら、河の流れと一緒にそぞろ
歩く。結構贅沢だ。
時折、団体客のかん高い笑い声が聞こえてくる。民族衣装を借りて
写真を撮るといのが人気のようだ。あちらこちらで、こんな人たちを
見た。これまた時代を遡ったようで、一興だった。
いくつかの有名?な橋もあって、それにはまたその橋の物語がある
らしく、ガイドさんはその故事を語っていたようだが、教養のないわたし
には途中から何を言ってるかわからず、その姿のみ楽しむ。
何家??だったかもう忘れてしまった。早い話がこの地元の大金持ち
の大邸宅がこれ。これは想像以上に金持ち?その広さと、確かにこの
邸宅に使われている木材の数だけでも凄い。中には京劇の役者でも
よんで演じさえていたのか舞台まである。
この後ろの庭も凝りに凝っていて、ここを見るだけで相当時間が必要。
沈家だったかな??違ったらごめんなさい。なに家でも構わんが、
ここのお宅を見れただけでこの木瀆は値あるかも・・・ってくらい、デカい。
単にデカいばかりではなく凝ってる。こうした設計や建物の配置などを
数百年も前の人たちは一体どうやって、どこから、学んだのだろう。
このお屋敷と、もう一つ古そうなお寺さんが、重点の観光地点らしい。
老街の通りを挟むお店も沢山出ている。
まだこちらは整備されてなくて、まちまち、の感じ。
わたしたちの後に入ってきた、10人くらいの男性のみ団体は
みな高そうなカメラを首にぶら下げ、「今年も来たぞぅ~」と
言っている。
台湾から来たらしい。それも毎年来てる。その訳は分からず、
何で毎年この時期に来るその理由は分からずじまいだったが、
お店の人も、「今年もそんな時期になったのねぇ~・・」てな
ことを言ってる。お店の新米??なのか、一人だけ若いお店の
お茶を運んだりしてる人は、わたしたちも彼らの仲間と勘違い
してるらしく、「去年は何人でしたか・・?」ってな事を聞いてくる。
「・・・いやいや我々は・・・」と言ってると、それを聞きとめた団体の
一人がふざけて、「彼らは特別参加ですよ・・・」等と言ってる。
いろいろ聞いてくるから、しょうがなく?日本から旅行で来てる
ことを告げると、台湾の人たち、こちらが北海道からというのも
あって、北海道に来たことがありハコダテも訪れた話で盛り上げる。
例の茶店の店員さんは、ハコダテどころか、北海道もはっきり
分からないらしく、まだ、わたしたちを台湾から・・・と思ってるらしく、
それをまた、団体の一人の冗談好きがからかう。
川べりの茶店でこんなのんびりふざけた話をしていて・・・
美味しい、お茶と、甘いものがあって、
暖かい日差しの中、この旅悪くないな・・と思っていた。
彼らはまだまだ長そうなので、先に失礼した。
台湾にも遊びに来い、と言われた。台南に。
そのあと、われわれは幾つかの店をひやかし、幾つかの建築物を
みて、河の対岸から見たら彼らはまだお茶していた。
向こうの人がお茶する、ということはこういうことなんだ。長い。
愉しそう。
ひょっとして??彼らが言っていた「・・・今年も来たぞ~・・」
の意味は、われわれと同じか??
「江南の春を求めて」だろうか・・・?
そうかも知れない。
ただ、われわれは、また来年ここに・・・とはならんでしょうが。
木瀆・・・見終わった。
好いところだった。
今日ここに宿泊してもいいんだが・・・さてどうしよう。
まだ、今日の宿を考えていない。
とりえず、見終わったんだから、離れますか、木瀆・・・
ちょっと名残惜しい気もするが。
ということで、またまた一旦、蘇州へ戻る、
戻りたい・・・が、バス停が分からない、どっちだ、蘇州へ戻るバス停は
そうだ!観光案内所のお姉さんに訊いてみなくちゃ。
・・・ってことで、また移動です。
明日は・・・
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