中国旅行・江南の春を求めて 32 - 用直的画家
江蘇省・古鎮・用直ルゥ・ヂィ。
旅していて偶然出会う何かは多い。とりわけわたしのような旅は
その繰り返しであり、それを免れることはできない。
当然、歓迎すべき?偶然もあれば、歓迎せざるべき??偶然も
あるが、その双方は、偶然という名のもとに、押し寄せてきて拒否
できない。ならば、いっそ、やってくる全てを歓迎したい!!
というのがわたしの考え。
だが、そうは言っても矢張りニンゲン、歓迎すべき偶然に感動し、
嬉しく思うのは、当然のことです。
この街で会った偶然は、ほんとうにたまたま、その前を通ったので、
入って見た。事前には何の予備知識もない。
ふら~と入った、建物が美術館だった。
あぁ~個展なんだ。
2階建てのこの建物は、この画家の絵が、恐らく30点ぐらい
かかっていたと思う。
どれも素晴らし画だった。
どの画にも魅せられた。
多くは、このあたりの風景を題材にとったもので、
その色彩といい、その構成といい、
江南そのもの。
そして、まさにそれは、この度の目的が
江南の春を求めてやってきたので、ここで、それに
出会えた。
実際の江南の季節を旅していて、こうしてまた、それを
一枚の絵に表現している作家さんの力量に、
こんな素晴らしい画家がいるんだぁ~
やっぱ中国は凄いは!!
もっともっと、この画家さんの絵がみたいな・・・と思い。
個展をやってるくらいだから、画集かなにか受付のところで
買えるんじゃない・・・と思いながら、ゆっくりゆっくり、画廊を一周。
二階から降りてきて、一階の絵をもう一度鑑賞。
受付で・・・
画集・・・
画集を手に作者紹介欄なんかを読んでたら、
あれ??この作者の写真、かなり若いですが、若い時の写真??
だって、受付にいる人が・・・この人みたい??
ってんで、恐る恐る、尋ねてみました。
あの~ご本人ですか???
そのご本人はとっても気さくに、はいはい!と。
なんだよ、こんな幸運ってあるの、作者ご本人にお直接会えるなんて!
お話してるし。誰も邪魔しない。
座ってください・・・とまで言われちゃって。
・・・・ということで、いろいろお伺いして、更に厚かましいことに
一緒に、写真に納まっていただいたりして、
感激、感激、大感激の日です。
因みにこの大画伯のお名前は
陳二夫 チン・アール・フゥ
とおっしゃる先生でした。
先生の絵を日本でも展示して見ていただく機会があると
好いんですがね・・・、誰かいません?スポンサー??
先生を招待したいです。
そして、日本で個展を開きたいです。
んん~、先生の絵も欲しい・・・は、あまりに欲張りでしょ。
感動、興奮、
そして、この旅の目的を十二分に味わえた、ひと時でした。
幸せです。
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