同里トン・リー に着きました。
途中ちょっと手間取って、もう少し早めにここに入る予定でしたが、
なんせ、距離感も・・・たぶんそう遠くはないはずだ・・・ってくらいの理解での
移動はいくらなんでもちょっと無謀?かも。
着いたのはいいんですが、もう日が暮れようとしています。
わたしは日本に居ても夜遊びはしないので、夜に弱い??
暗くなると同時にちょっと不安になりますね。子どもみたい。
まして、全く知らない土地。右も左も分からない。
バス停からこの古鎮に入って行って、その広さも分かっていなければ
ましてや、何処に何があるかなど皆目分からない。
・・・さて・・・どうしたものか。まずは宿探しだよ!宿!!
その宿は・・・と周りを見回しても見当たらない。当然だ。高い建物
などこの付近にはない。都市景観とやらで制限されてるのかも・・・。
・・・と、その時!!
後ろからきてわれわれを追い抜いて行った若者・・・
服装からして、公安か??んん保安バォ・アンかなぁ・・?
とにかくそっちの方面の人。あの服装はそうだ!
多分?この古鎮を担当する、小区保安と呼ばれるような、地域を
担当する保安官関係の仕事をしてる人だろう・・・と思う。
この好機会を逃す手はない。
早速、声をかけて彼に尋ねてみる。
この古鎮の中に泊まるところはないだろうか・・たった今着いたが
宿が決まってない、できればこの近くが・・・・、
二人?と彼。大きなホテルはない。
いやいや、ホテルでなくて構いません。古鎮の中の古風なそんな
宿の方がいいんですけど・・・因みに、中国人ではないので外国人が
泊まれるような・・・。
日本人なの??
ついてきて、古鎮の中の路を説明するのは難しいから。一緒に。
え~、そりゃまた、悪いですね・・、時間を取らせちゃって・・・
いま、夕食を食べ終わってこれから散歩しようと思ってたから
丁度いいや、腹ごなしになるし、じゃぁ!行きましょう!!と
さっさと、先を歩く。
時々振り返っては、曲がりますよ・・・等と言って、小さな小路を
抜けて、彼が案内したのは、古い建物を改装してホテルにした
素晴らしい宿。かなり凝ってる。飾りつけからなにから、高級。
ここなら、泊まれるから・・・と言って彼はささっとどっかへ行って
終う。あれ、まだ、ちゃんとお礼も言えてないし・・ちょっと待ってよ!
と思う間もなく、見えなくなっちゃった。
このホテル、ホントに凄い。ここまでやるか!ってくらい、近代的な
サービスとこの古い古い環境を売りにしてるらしい。
フロントのお兄さんも、あぁ~中国にこんな丁寧な言葉遣いをする
人もいるんだぁ~ってくらい、サービス業を知ってる。
宿泊客も欧州の人が多いらしく、後から来た人も・・・。彼はすぐに
英語にスイッチ。対応してる。日本語は出来ないようで、部屋の写真を
見せて貰った。素晴らしい。バスタブもあるという。
・・・ところが、素晴らしいだけに、値段も素晴らしかった。
んん・・・考えた。記念に?こんなとこに泊まってもいいいが、もう時間
も時間だし、部屋に入って寝るだけ・・・、明日朝にはもう出かけてここら
を見学。多分滞在時間、10時間位か??
結局・・・迷いに迷って、ケチなわたしは止した。
で、そのフロントのお兄さんに、この近くにも宿ありますかね・・?と
尋ねてみた。しかも、ここより安い・・・というちょっと失礼な条件を付けても
彼は嫌な顔一つせず、「有的ヨゥ・ダ ・・・ありますとも・・」と笑顔。
んん・・・サービス業に徹してる。彼は何処でこんな勉強したんだ??
ただ・・・、古鎮の中は路が狭く曲がりが多いので分かりづらいです。
地図を描きましょう、という。距離はそうないのですが・・・と、
筆を持って書き始めた時、先ほどの保安小伙子シャォ・フォ・ズ 若者
が・・・、
どう??決まった??と戻ってきた。
いま違う宿を紹介して貰い、そこの地図を・・・と言うと、
あぁ、そこの宿なら、案内してあげる・・・という。えぇ~~また??
悪いですよ、それじゃぁ。大丈夫自分で行けると思いますよ・・・
いやいや、近道もあるし、すぐだから・・・と彼。
結局、ホテルフロントお兄さん、保安若者、わたしの譲り合い??
の結果、またまた、彼が先頭にたって案内してくれる。
どこをどう歩いてるかなど待った分からない。
すっかり暗くなってしまった。
曲がって、曲がって、こっちが近道だから・・・と、彼の言うなり。
突然、行きどまりと思ったその門が、宿だという。
ここが宿のフロント。
でてきたお姉ちゃんは、高校生か?と思えるようなお嬢さん。
大丈夫かこの人??と思ってると、
部屋見ます?明日の朝食は??パスポート・・・といやにテキパキ。
笑顔も絶やさず、可愛い。
ところで・・・どうやって、ここが分かりました?よく辿り着けましたね?
と、言われて・・・・
彼に・・・と、振り返り、保安小伙子を探すと、いない!
あれ・・・さっき、ここに居た・・・
あ~彼はすぐに帰りましたよ・・・という。
事情を話し、何度も先頭に立って案内してもらい世話になったのに
まだちゃんとお礼も言ってない・・・・。
好い人だった。とっても助かった。彼が居なければこの宿には・・・。
この宿。古鎮の中にあり、看板も何もない。
それなのに、手続きを済ませ部屋に入ってから知ったが、二階もあり
どれくらい部屋数があるのか分からんが、わたしら以外はみんな
欧米の旅行客であり、それも、どの部屋の客もそれぞれ二三人の
家族連れでやってきてる。
・・・・ん?彼らはどうやってここが分かって来てるんだ・・・?不思議。
やれやれ、やっと好い人に巡り合えて、心配していた宿も解決。
ホッとした。
お嬢ちゃんは常に笑顔で対応してくれる。
中国でのこんなに笑顔を見るのも珍し。
好い娘だ。
今日は幸運に恵まれた。
こんな好い人たちに会うと、それだけで、この町がとっても好い処
に思える。それにしても、あの保安お兄ちゃんにきちんとお礼が
言いたい。明日この古鎮の中で会えるといいのだかが・・・。
ホッとした、お腹が空いた。
お嬢ちゃんに、まだ、夜ごはん食べてないので・・・というと、
この宿には食堂はないが、近くに知り合いの大爺ダァ・イェ お爺さん
がやってる店がある。そこなら、これから行っても・・・、
電話しといてあげる・・・、いやいやそんな大げさな・・・
すぐそこだけど、路が判りづらい、一緒に行きましょう・・・・
え、叉かよ、大丈夫、結構これで方向感覚は好い方何で迷うような
ことはないと思うから・・・案内までは必要ないですよ、
問題は何回曲がるか・・・ですよね。左に2回、右に1回ね。
・・・・ってんで、食事へ・・・はいいが
暗すぎて不安になる。
あれ・・こんなとこ行ってこの先に本当に店はあるんだろうか・・・と。
ところが・・・あるんですね、これが。ちゃんと。
ここの料理がまた・・・って
話はまた明日。
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