中国旅行・江南の春を求めて⑦ - 上海脱出、金華へ
この村、諸葛八卦村ってんですがね、目指すはここなんです!
ただ、このへ行くのはかなりの気まぐれで、タイトルの江南の旅にも反して
います。だってことは江南じゃなく、浙江省なんですから。
まぁ、多くの日本の方はそう言われたところで、江南がどの辺かも把握
してないでしょうから・・・・大丈夫!!ってことで、
先ずはその近く、中核都市、金華ジン・ファへ移動だぁ~!
実はもうこの連載?の最初のところで触れてるんですが、これが大失敗!
いやいや・・・金華に失敗はないんですよ、その移動手段が・・・失敗。
わたしも迷ったんですよ、列車での移動か、長距離バスでの移動か・・・
のんびりした旅なんで、春でもありますし、車窓の風景なんてのにも期待も
し、列車とくに、動力車(新幹線のような高速鉄道)も考えたんですよ、
これだと上海から1時間半くらいで着いちゃいますからね・・・午前中に着く、
ただ、これ上海虹橋駅か南駅発着便が多くて、そこへまた移動しなくちゃ
なんない、そうたいそうな移動ではないものの、避けた。
まぁ、まぁごちゃごちゃ細かいことを書かれたところで中国事情が分からない
と何のことやらお判りにならないでしょうから、話の先を急ぐ。
上海長途汽車站 この站ヂァンは駅の意味。
これから時々出てきますので覚えちゃってください。
で前の日切符を買うとき、案内の係の人が
わたしが「電光掲示板に金華行きないですね・・・」
と言ったら、「金華行くの??朝9時45分だけど・・」
と言う。それが何か??そんな突拍子も朝早くも
ありませんし、普通に行くでしょ!そりゃ金華だって。
「一番はじの窓口で切符買って・・・」と言われた。
この時点で気づけば好かった! ・・・この日分かったのはつまりそれ位
もうこのバスを利用する人が少なくなったという事だったのです。
早い列車での移動をみんなが希望しバスなんか(失礼!)乗らない。
案の定、上海站から乗り込んだのは、3人。寂しい。うち2人は我々夫婦。
高速道路を使うバスですからこのあと乗り込んでも・・・・
バスはこのあと市内を抜けてもう一つのバスターミナルへ。
そこで乗り込んできた人は・・・・1人!!えぇ・・・4人!!4人で行くわけ??
あの~乗用車でも間に合いますけど・・・。
・・・・と、思っている間にバスは高速道路に乗っちゃいました。
ということは4人だけ。それも何故か?ばらばらに座ってます。
途中、トイレタイムはありましたが、一路金華へ向けてひた走るバス。
余りにも少ない乗客にやる気がないのか、逆に腹をたててるのか、この
運転手さんちょっと運転荒っぽい(〃゚д゚;A A゚Å゚;)ゝ ゚+:.
あぁ・・・事故でも起こしたら大変でしょ・・・と不安。
クラクションを鳴らしては前の車をあおるあおる!!
いやぁいやぁ・・・わたしはちっとも急いでませんけど・・・・と言いたいが、
とても言える雰囲気じゃない。
途中、杭州のあたりでドライブイン?的なところに入ったら地元の人が
6人乗り込んできましたが、乗ったと思ったらまた、高速降りてすぐにその
人たちも降りちゃいました。なんだ??あれはどうやって連絡しあって
途中のり途中下車できるんだ・・?中国的。
結局ですね、このハラハラドキドキ運転手さんお陰で、
車窓の景色どころか、前を行く車と、それを追い抜くシーンをたっぷり
見せられ午後1時前に金華到着!!
よかった、よかった、心臓によくありません!
わたしが着いたのは西站。
このあと、何度もそういう説明になると思いますのでここで片づけますが
日本でも同じですが、大都市・中核都市では、
街中をこうした大型バスが入らないように、それぞれ
はじの方に郊外へ出やすいように、西站とか南站
とか出てゆく方角によって、駅を分けてそっから
それぞれの方角へ旅立つ、という方法をとってます。
これ市内の交通緩和や事故や運転者への思いやり
としては正しい。ですがその都度あっちへ行ったり
こっちへ・・・の旅行者にとってはかなりせわしい。
自分の着いたのが西站として、ここが便利なのかどうかは初めての旅行者
にはわからんでしょ。ましてや外国から・・・そりゃ分からん。
そんでも、わたしの旅はまぁ・・・いいかぁ!と無事着いたんだし。
ぐるりを見まわして、ホテル・・・ホテル・・・と・・・・
適当なのがないかなぁ・・清潔そうで、交通の便がよく、値段が安くて・・・
予約もな~んにもしてないし。
ちょっと歩くとありました!前方に!あれでいいかぁ・・・と、かなりいい加減。
歩いてる途中でも、金華はさすが果物の郷と言われる
だけあって道端でも売ってますよ、果物。
美味しそう!ってまだホテルにも着いてないのにもう
買っちゃいました!金柑。
これ、美味しいですね、めちゃくちゃ美味しい。
自分はこれまでこんなに金柑食べたことないです。
金柑がじかに食べてこんなに美味しいもんだと始めて
しりました。その横にはイチゴが・・・、あっ!マンゴーもありますね・・・って
先に宿でしょ、宿。
もうすでに、果物を入れたナイロン袋をぶら下げて、
ホテルにチャックイン!フロントのお姉さんも、
部屋を見て、値段を聞いて、ハイ!今日一泊お願いします~と、なって、
さて、「身分証明を・・・!」って言うから、
そりゃだすでしょ、バスポートを。そしたらお姉さんがビックリ!
「何・・・日本人なの・・・」「ハイ」「そのビニール袋ね・・」「ハイそこで買いました、
金柑です、それが何か?少し上げましょうか??」
「一泊ですね・・・」「今言いましたけど・・」「旅行ですか?」「何に見えますか?」
「コードは?どれですか」「あぁ~この上のTH×××・・がそうです」「この
英語は・・?」「あぁ~それが名前です、漢字の読みが違うんでそうなります」
・・・ってな具合でこのお姉さん、日本人を扱った?ことがないらしいこと
判明。さて、その諸葛八卦村に行きたいんですがね・・・これから行って帰って
これますかねぇ・・・・と尋ねたら・・・・
同僚を電話で呼び出し、協議の結果、詳しいことは実は分からんのだが
(つまりこの人たちは近くに住んでいながら言ったことがない八卦村に、
もっと郷土に関心をもちなよ!観光産業のとこに居るんだからさぁ・・・
せめて客に訊かれたなら答えれるくらいには・・・・とは思ったものの
勿論口には出さず)
判りました!誰かほかの人か、タクシーの運転手さんに聞いてみます、
と言って、金柑を差し上げようとしたら断れました。食べ飽きてるか??
部屋に入って、取って返して
荷物を置くと直ぐにまたしたの路上のイチゴを売ってる人のところへ
量り売りでも、こうした籠売りでも
とにかく、美味しい、安い、甘い、の果物三昧でしたねぇ。
もう一つ、金華は、金華ハム!!ってのが有名なんですよ。
これがまた・・・・
ってところから明日またお話を!
再会!!
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