今週の本、 大沢在昌作品の中国人たち
大沢在昌 おおさわ ありまさ
この作家に気づいたときはもう既にこの作家の作品の中には
必ずと言っていいほど中国人が登場していた。
代表作?とも言えるこの作品のイメージが
強いのだが、このシリーズだけでも何作も
あって、そんなに熱心なファンでもない
わたしでも、このシリーズだけでも確か
4冊は読んでいる。
東京、新宿、となれば、時代を反映して?そんな
中国人や中国人組織が登場してもまぁかなりの
現実味はある。
実際にこんな人たちが跋扈していそうだし・・・。
ただ、ここに出てくる中国人は中国組織のボスたちは、
かなり典型的なというか、作品中では・・・というか、
今の社会ではかなり個性的な人たちなんだろうが、
どうもそれって、われわれが見ているそのままの全日本人が
期待?してるような中国人像がずらっと登場してまた
期待どうり?の動きをしてくれる。
もちょっと、
見てはみたが、どれも相手方の置かれている
立場がそれぞれ、日本に居る中国人という
ことで、不法滞在だったり、偽装結婚だったり、
もうそこで、その世界へ引きずり込んだような
かたちで、登場する人たちが多い。
これはまぁ致し方ない。
とりわけこうしたいわゆるハードボイルドの
世界での扱い?は、
まぁ・・・こんなものか。
一人気になった、中国人がいる。
無論、小説の中で登場した一人。
名は毛モゥといういうんですか、
この人他の作品よりはちょっと厚め?というか
登場シーンが多め。
かつ、立場がちょっと面白くて、
操作での通訳という役割での登場なんですが、
まぁ、その意味ではちょい役ではないので、
それなりに厚み?があって面白いと
思って見てました。
黒の狩人はもういっぱい中国人が出てきますよ。
こうした傾向、
この手の作品に中国人は今や欠かせない?
馳星周の作品などなど、
これからだって、どんどんこうした作品、増えるでしょうが、
もっと、魅力的な登場人物が出てくることを期待しています。
とりあえず、大沢作品どれをとってもまぁ大体は中国人に当たります?
どれでも、どれからでも構いません、
興味がおありでしたらどうぞご覧になって見てください。
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