訪問団的心里上留在東西
国際交流と呼ばれる?国を超えての人々の交流はこれ自体がかなり日本的。
何故なら、日本以外の例えば、地続きで国境を持つ国々にとって、それは極ごく
日常のことであり、わざわざそうした名を付けるほどのこともない。
日本はたまたま周囲が全て海ですので、海を越えてやってきた人たちの交流を
こう呼びならわしています。さて、昨日はこちら側から今回函館を訪れた弓道訪日団
との交流の視点を書きました。今日は逆に、やってきた訪日団の視点に立って今回の
函館訪問を見てみましょう。
そして、函館山登山をしたわけですが、
たとえば、山道を歩いていると、わたしたちは登って
いるところですが、下山の人たちが向こうからやって
きました。年配の方がすれ違いざまに、
「こんにちは!」とわたしが先頭で歩いてますので
一番最初にわたしに声をかけてすれ違い、行きかい
ます。
最初、中国の学生たちは、
「先生(わたしのこと)の知り合いですか?」という
から、「いやいやあれはわたしに言ったのではなく、すれ違おうとするわれわれ全員に
言ってるのであって、今の人たちに限らずこれからすれ違う人たちも必ず同じように
挨拶しますから、今度すれ違う時は気を付けて見ていて、こちら側から同じように
挨拶してあげましょう・・・」と言いました。
「知らない人でも挨拶します、それはなぜですか?」というから、挨拶は別に
知ってる知らないに関係ないでしょ、こうして偶然山道ですれ違うそのこと自体が
もう、知り合いでもあり、第一気持ちいいじゃないですか・・・と、説明。
その後は、下山者がいると、いきなり全員が大きな声で次々に、
「こんにちは!」「こんにちは!!」「こんにちは!!!」と連呼するもので、
多分、あの時すれ違った下山者の方々は、今日はまた不思議な体験をした
と、思っておられることでしょう。
狭い山道で相手に路を譲る、挨拶する、互いに気持ちよく過ごす、
どうしたら、互いが気持ちよくできるかを、互いに相手の立場に立って少しづつ
相手に寄り添う、その気遣いを大切にし、それに感謝する、日本人の長く
培った文化を体験。
山を降りてきてこのあたり、べィエリアと言ってますが、
先にもちょっとお話ししましたが、
日本の小学生たち、修学旅行だと思います。
小グループに分かれ自由研究?っていうんですか?
テーマをもって組みごとに活動をしてるようで、
中国人学生の数人が歩いてると、その小学生たち
青森のナントカ?という町の学校の子供たちですが、
自分の町を紹介し、旅行者にそれを知らせ、旅行者
の住む町との比較?みたいな?テーマのようです。
中国人と知らずにこの小学生たちは声を掛けました。
「あの~ちょっと、いいですか?」これぐらいの日本語は分かる団員もいて
足を止めました。子供たちが説明を始めます。ところどころ通じません。
アレッ!!子供たち、気づきましたよ!!さて、どうするか・・・・?
途中であきらめちゃう?
そしたら、中国側から、「中国は知ってますか?」と逆に訊かれ、
「ハイ!」と、子供たち「広州は?」「え~・・・中国の町ですか??」
「あなたたちの町はどこ?」と、尋ねられ子供たちは自分たちが用意して
いた刷り物を出し、一所懸命に説明。青森・・・そして、こう行って・・と
訪問団はたったいま函館山から青森方面を望み、下北半島を指して
あれが青森だ!青森だ!!と騒いでたので、青森チン・セン
中国語読みではチン・センと言いますと、中国語指南。
一人の小学生が、「僕は北京知ってます。今世界陸上やってました」と。
「世界陸上」が通ぜず、走る真似やらやり投げの真似やらでどうやら通じた。
小学生は目的の自分たちの町の宣伝のために、その刷り物を団員に
わたし、「こんど、わたしたちの町にも来てください!!」と宣伝!
これで彼らの課題は解決!!
わたしは近くでやり取りを聞いてましたが、ワザと助けずそのままにまかせて
いました。それが好いと思った、それが交流だと思った。
後での感想は訪ねてみた。
中国側の感想は、「かわいい!」「熱心」「面白い!!」といったものから、
「日本の子供たちの我々(中国人)に対する印象を聞きたかったが、
聞かなくとも様子でだいたい分かった、全くこだわりがなかった」との感想。
旅行日程の中の、この日はたまたま公式の訪問がない自由な一日
旅行日程の中の、この日はたまたま公式の訪問がない自由な一日
でした。そうした中でこの団の人たちの心に、函館市民がまた日本の人たちが
日本街並みが、日本のいろんなしきたりが、
彼ら彼女らに多くのもの(東西ドン・シィ)を残してくれたものと思います。
それらはきっと一人一人の心の中に根を張りいつまでも残り続けることでしょう。
中国弓道访问团的各位部员;
感谢对我们的热情亲切!
感谢给我们的美好回忆!
函馆日中友好协会
东出 隆司
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