« 台湾・高尾のガス爆発報道ー“烈焔沖天” | トップページ | 雲南省・魯甸県で6・5級の地震が、 »

2014年8月 2日 (土)

『路ルゥ』台湾新幹線を走らせる、-今週読んだ本

001 今週読んだ本はこちら、

  吉田修一 著

  『路ルゥ』

  文芸春秋社刊

  450頁程度のちょっと

  厚い本です。

   なぜこの本かというと、この時期熱くなると

  何故か台湾のことが思い出され、

   いまもちょっと、台湾へ行きたいなぁ・・・という

  誘惑に駆られているからであります。

    物語は、台湾新幹線の開通に努力する

  商社に勤める女性を中心に語られていきます。

   2000年、劇的とも言われている、台湾新幹線を

  日本側が受注するという大逆転劇の年から、

    順に、01年の着工、02年の新幹線機種の選定

   ・・・・と、06年開通のその年までを追って、

   主人公の女性と、その周囲の人々を書きあげています。

    題が「路」と書いて、ルゥと読ませてますので、

    完全に中国語ですが、

    物語そのものにはあまり中国語は登場してきません。

   登場人物の中には、その台湾の人たちも多数おりますので

   話されている言語は、台湾の人たちの言う、国語グォ・ユゥ

   と言ってる北京語はもちろん、現地の台湾語でのシーンも

   あるにはあるのですが、そこは触れてませんので、ほぼ

   日本語での表記で終始します。

     となると、この題の「路ルゥ」のみが際立ちますが、

   ここは作者の意図した、鉄路の「路ルゥ」と、登場人物たちの

   それぞれが歩みその「路」とが、重ね合わされてこの題に

   なっているのでしょう。

     この小説の主人公は、大学を出て商社に入ってまもなく

   この台湾新幹線の大事業に遭遇しますのでそうした年代ですが

   周囲にこの世代の前の人たち、さらに台湾生まれで戦後日本へ

   戻った人たちなどを絡ませて、上手いこと台湾気質?というか

   台湾の風土とそこに暮らす人たちの日本へよせる思いが表現

   されています。

     そんな思いを乗せて、台北→高尾間の新幹線が今日も

   走ってるかと思うと、ますます行きたくなり、

     危険です。

     夏!お勧めの一冊です。

|

« 台湾・高尾のガス爆発報道ー“烈焔沖天” | トップページ | 雲南省・魯甸県で6・5級の地震が、 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『路ルゥ』台湾新幹線を走らせる、-今週読んだ本:

« 台湾・高尾のガス爆発報道ー“烈焔沖天” | トップページ | 雲南省・魯甸県で6・5級の地震が、 »