日本に有って中国に無いものーわたしの一番はコレ!
昨日の話題の逆の、日本には有るけど中国にないものは?
のお話をしたい。
色々ある。先ずは、“和”もの?は当然ない。或いは、またまた形のないもの
も挙げれば切りがないほどある、と思う。
実はこの話題、中国で中国の方に囲まれて一度したことがある。
彼らの多くは、日本人のその器用さ?を褒め称え、小さな物や家電を
沢山その例に挙げていた。多くは折り畳み式のもであったり、超小型化
されたものであったり、のように記憶している。
さて、わたしの番になって、日本人として何かこれは!というものを
ひとつだけ挙げろ、と言われた。
ひとつだけ、・・・というのも困る。かと言って沢山挙げろと言われても
困るんだか・・・。
迷ったわたしがこれこそが日本に有って中国には無いものと
して挙げたのは、 书签スゥ・チェン 。本についるあの「紐」。
「栞しおり」の役目をする「紐」ということですので
「栞紐」とか言ったりするらしいですが、
業界的?には、「スピン」というものだそうです。
中国の本にはこれありませんので、
日本から持って行った手持ちの
日本の小説本を見せて、「ホラ!
これです」と紐を引っ張ると、
「あぁ~书签スゥ・チェンね!」と、感動が薄い。
もっと感動していただけると思ったのですが、意外や意外
テンションが低い。
ついでに?中国にはない「文庫本」も紹介しておいた。
更にその「文庫本」にもこの「ヒモ」が付いているという驚きの?
事実まで発表したのに?それでもテンション低ぅ~・・・。
4年生の男性が一人だけ、「聡明ツォン・ミン!!」と
偉く感心していた。
流石、大学も4年生ともなれば大人だね!何が凄いかが
そんな大げさな形状ではなく、こうした小さな?モノの中にこそ
あるというのが理解できるらしい。
わたしは、この子を「聡明ツォン・ミン!」と誉めたい。
その彼、早速わたしの話を聞いて、自分でも「ヒモ」を用意し
自分ながらにその「スピン」を作ってみて使っている、という。
んん~・・・なかなかに見込みのある子だ、と感心。
その数日後、会った彼は、「アレちょっと不便なことがあります」
という。何でかなぁ・・・と思ってよくよく聞いていみると、
彼はその「ヒモ」を本当にただ「栞」の如く挟んでいただけで、
「ヒモ」の一方を本の背表紙に固定することをしてないので、
時折、その「ヒモ」が本から丸ごと抜け出してしまい、「栞」の役目を
果たさないことがその原因だと判った。
確かにあの「ヒモ」後付け?だと厄介かも。
彼は自分のことを「不聡明ブ・ツォン・ミン」だと言った。
わたしはすかさずいやいや「不周到ブ・ゾゥ・ダォ」なだけだ、と
言った。何故なら、本当に「不聡明」な人は自分をそう言わないから。
で、彼のような中国人も少ない。居ないことはないが、少ない。
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