エビチリソース・干焼蝦仁ガン・シャォ・シャ・レンに、異議あり
干焼蝦仁 ガン・シャォ・シャ・レン
エビチリソース。
日本人は蝦好きですからねぇ。因みにこの蝦の字は
虾 こんな可哀想な?字になっちゃいますが。
これでエビです。この字でエビの種類を表すことはありません。
先日、大阪Hホテルのそのレストランで出されていた料理に
一部、メニューと違うものがあった。その謝罪会見の何度目かは
知りませんが、その担当料理の人まで出して言い訳に努めていた。
気の毒なのはこのコックさんですが、彼の言うのを聞いていて
待てよ、ちょっとそれはないだろう・・・異議あり!と言いたい。
彼は中国語でこのエビチリを、干焼蝦仁と言うのですよ、と彼。
先ずは、前ふり。ここまではいい。あってる。ガンシャォシャレン。
で、彼の主張は中華料理の世界では、ここで言う蝦仁という
のが小エビの総称にあたり・・・、言いたいのは使ったのが芝エビ
でなかったにしても、エビの小ぶりのやつはみなこの、
蝦仁シャァ・レンというのだから、今回使ったエビが違っていたに
しても、それって、表記の間違いで、「偽装」にはあたらん・・・と
これまでのホテル側の主張を補完したかったのでしょう。
でも、それはダメでしょう。
言わされている、というのにかけたいのですが、
もし、本気で一流のお店の中華担当の方がアレだと
ちょっと心配。
料理の世界では・・・と彼は言ってましたが、
中国語の世界では、
蝦仁のこの「仁」の方は、むき身というのを表し担当してまして、
エビのむき身の意味です。
中華の世界ではエビをわざわざ細かく種類別にすることは
余り多くなくて、せいぜいが、
イセエビのようなあんなデカイ特殊?なやつは龍蝦ロン・シャァ
とは名付けてますが、早い話し、エビの産地などを表記する習慣
は中国語的はありませんので、料理にその名がつくことはあり
ません。デカイ蝦なら大蝦ダァ・シャァとは言ったりします。
無論、中国でも例えば、上海蟹がよく話題になりますが、
あれのニセモノもあって、それってやはり
「上海蟹」と言って違うものを売ったり食べさせたなら、
そりゃぁ中国だってダメでしょ。
で、この干焼蝦仁にはエビの種類の明記はないのです。
それに日本人がわざわざ、「芝エビ」とホテル側が冠を
かぶせるのは、それで付加価値?ってんですか、高く取ろう
との算段?ですよね。それを中国語のせいにしてはいけません。
その前の、干焼ガン・シャォはもう、エビとは全く無縁の
調理法を担当してまして、実は後ろの「焼シャァ」の字が、
この字から意外ですが料理の時使われるなら「煮る」の意味です。
干焼で、は辛みを効かせてちょっと煮込んだ、を表しエビと無縁の
調理法を示してます。
ということで、先ほども申し上げましたが、あの中国料理の担当
の方が全てこれらを承知の上で、会社の意向に沿った説明をする
為にちょっと中国語でも説明して見て視点をずらすおつもりなら、
御役目として「ご苦労さん」と声もかけてあげたいが、
本気で、小エビだの、エビの種類は分けてると思われている
なら、一から中国語メニューを検討なさることをお勧め致します。
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