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2013年10月25日 (金)

ビールの量り売り、ストローで飲むビール、江沢民用特製ビール

   お酒に関する話題が続いていますが、もとよりわたしにはこれを

 語る資格がないので、この辺で終わりにしたい。最後にわたし自身が

 体験したエピソードを書き留めておきたい。

   エピソード Ⅰ

U1733857163722061570fm23gp01 中国ビールと言われて日本人が

 すぐに思い浮かぶのがこの

 「青島啤酒チン・ダォ・ピィ・ジュゥ」

   国内は元より、世界に輸出してますので、その名が知られています。

   中国山東省青島にあるこの工場にはビール博物館まであります。

   毎年「啤酒節ピィ・ジュゥ・ジェ」(ビール祭り)も開催されています。

    三度この工場と博物館を訪れてます。ビール好きでもないのに。

  それは、その都度違う連れがいたからで、わたし個人ではそんなに

  訪れることはなかったでしょう。

    二回目の時だったか、確か時の江沢民主席が青島入り。

   どうりで、駅や飛行場の警備がちょっとうるさかった。

   地元の人の計らいで例によって例の如く、酒席が設けられた。

   その席にたまたまたコネ?があって、この日江沢民が来たのを記念

  して、江沢民来青島記念特性ビールをビール会社では用意したんだ

  そうで、そのお余り?がわれわれのテーブルにも来ますから期待して

  ください、と言われた。宴もたけなわの頃、来了ラィ・ラ~!!

  運ばれてきた大きめのピッチャーに満杯のビールが4杯。へェ~・・

  これがそうなんだぁ・・というのと、たった4杯??すぐなくなっちゃう

  じゃん・・・とわたし。飲めない私にも、まぁまぁ記念ですから・・・と

  勧められ珍しく、一緒にいただいた。

   わたしの感想?わたしにビールの味の違いなど分かるわけがない。

   席の他の方は、あ~だこ~だ何やら感想をのべながらあっと言う間

  に飲み干していた。

    宴も終わり、列席の日本人にかなりたってから、あの江沢民特製

  ビールってどうでした?と尋ねてみたら、どの方も大して特徴もない

  一般的なビールだとおっしゃる。

    翌日には、中国側の人に、あの特製ビールって・・・と尋ねたら、

  気分ですよ気分、という。ということは、あの席ではみんな褒め称え、

  ありがたがって飲んでたが、全員がそういう意味で大人だった、

  ということだけのことで、わたしのそのビールへの感想もまんざら

  間違ってもいなかった。それに一旦飲み始めたら、ビールの味を

  味わい分けるというのは、この人たちにとってお相当難しいん

  じゃないかというのを知った。

    エピソード  Ⅱ

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 同じくその青島で。ビールの量り売り

というのを見かけた。瓶でも罐でもない。

文字通り量って売ってくれる。その容器?

がわたしは金魚すくいのあのビニール袋

といってたが、これですよこれ。

   なかなか信じて貰えない。これに入れて貰って持ち帰る。

   昨日の話の続きでいうと、勿論常温。

    しかも、もっと驚きの事実があるんです。

   これを飲むのに、お店ではちゃんとストローを用意してましてね、

   この袋にストローを刺して飲んでる人を見ました。

    で、わたしの感想は・・・当然ですが、美味しくなさそう!!

   駄目でしょ、ビールをストローで飲んじゃ。

    エピソード  Ⅲ

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 日本方は中国ビールというと、

青島ビールですが、これが中国では

ホントに種類が多いのです。

 旅していて思うのは、各地必ず数種類

の地場のビールがあるってことですね。

   それらは、大概地元にゆかりの名前になっていて、

  新疆ビールなんてのも飲んだし、どっか吉林だったかどっかでは

  檸檬ビールなんてなレモン味の怪しいビールも飲んだし、

  全国区?では雪花シュェ・ファ啤酒とか、五星ウーシン「啤酒」とか

  とにかく多い。

    しつこいようですが、わたしは酒飲みではないので、わたしが

  ビールと注文するのはたんに食事の時の飲料として、頼むだけで

  酔いたいわけでもなく、ビールの味を楽しもうというのでもなく、

  要するに大して力が入ってない、早い話が何でも好いんです。

  ところが、その食事の注文をとりに来る小姐シャォジェは、それを

  許しませんね。菜単ツァィ・ダン(メニュー)にあるそのビールの

  種類もそこそこ多くて、どれにするかを迫ってくる。

  たまにどこの国か判断できず、三得利サン・ドゥ・リー(サントリー)

  もあるよ、なんてかまをかけられたりもする。

    わたしとすれば、どれでも好いんで、地元のにしようかな・・・と

  思う。すると大概、余り聞いたこともないローカルな地元のビールは

  地元の人は飲み飽きてるせいか、わざわざレスランでそれは頼まず

  みな外国のそれだったり、青島だったり。

    そのせいか、地場のビールはメニューにも載ってないことがある。

  街を歩けばさんざん、そこらの雑貨屋さんで見かけたあのビールを

  飲みたいと思い、それを口にすると、「没有メィ・ヨゥ・・・」

    えぇ~隣の小さな店でも売ってるのに・・・

    じゃぁ・・・というので、メニューの中から、これまで飲んだことのない

  聞いたこともない、弱小会社のビールとおぼしきそれを頼むと、

    またもやの「没有!!」キッパリだ。

    この辺でちょっと険悪な空気になりますが、わたしは何も小姐と

  食事前に争う気は毛頭ありませんので、どっかで妥協したい。

    その結果、わたしが中国で一番多く飲むビールは雪花啤酒

  ということになる。

    ここで分かったのは、地元のビールはもともとが安く売られ

  地元の人はその安いのを知ってるので、レストランとしても高い

  値段はとれない。店側としては高いビールを売りたいが為の、

  その為の「青島啤酒」だったわけでありまして、

   日本人が中国でこのビールを代表と思わされているのも

  この辺にからくり?があるようですよ。





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