2000万人大都市・上海、その都市機能
世界の街、上海は歴史上ず~とその
存在が世界に知られ、今なお躍動し
続けている街、シャンハイ。
余りに早くから世界で有名になったので、日本人ですら?
この町は上海ジョウ・カィなどと日本語読みせずに、世界基準、
現地読みできる数少ない街、シャンハイ。
世界中に大都市と言われる街はたくさんあるが、この都市の
特徴は、ずっと多数の人口を抱え続けて肥大化を続けてきた
街であること。
そして、もう一点、他の世界の大都市との違いは、近代化を
つい先日から初めたばかりの街だということにある。
この二つ、それぞれに多くの問題を抱えている。
一つは大都市はどこもそうですが、人口が多いとそれだけ多くの
人が居住問題を抱えることになり、ひいては先日北京の例で見た
ような不動産バブルや、ゴミや環境汚染の問題、交通渋滞等等。
一か所にこれだけの人が住むとなると、当然の如く住環境は
悪くなるし、環境的にはそれに付随した様々な問題が派生する。
二つ目の、遅れてやってきた近代化は、物質的にはどんどん
最新のものが洪水のように入り込み、都市は瞬く間に超近未来
都市のような様相の街が出来上がるが、人々の暮らしなり考えは
そうそう簡単にそれに追いついてはいけない。
で、どうなるかというと、近代都市でありながら、近代都市にある
まじき光景を度々目にすることになる。
最近の旅行でも、上海地下鉄では不思議な人たちをよく見かけ、
ぶらぶら近代的ビルの下を歩いてても時折面白い?光景によく
遭遇します。で、今日の話題はそのシャンハイ。
昨日、上海でちょっと大規模な停電がありました。
もちろん運休。それも突然の運休ですし、
足を奪われた人たちと、地下街の電源が
停電の為、最小限必要な電気が辛うじて灯っているような
状態です。暗く治安の面でも不安が。
信号も動いてなくて、頼りになるのはクルマの
ヘッドライト、というような状態。
で、話を少し戻すと、
上で述べたような人が多くて近代化が急速になされた大都市で
こうした事態が起きるとどうなるかというと、
これはかなり危険なんですね。
多くの人が、それぞれに一斉に動き出します。
正確な情報がないまま不安に駆られデマが飛び交います。
家庭内のあらゆる家電が止まりますので、いきなり生活に
影響が出ます。また、ビルのエレベーター、病院の医療機器、
保安上欠かせない電源などが確保できません。
もともと、大都市というのはそうした災害に実は弱くできて
いるもんなんですね。ただ普段はデカイからちょっとやそっとで
何ともならないように勝手にイメージしてますが、
どっこい、太い幹の生茂るような沢山の葉をつけた大木が、
意外や意外、その葉が多いが為に風をまともに受けて、
根こそぎ倒れてしまうようなものと同じで、脆いもんなんです。
どの大都市も時折その自然災害などでそれを目の当たりに
させられます。去年の北京の中心部での浸水もんだいとか、
東京も春先にちょっと雪に見舞われたら大混乱とか、
大都市の脆さを露呈しますが、
今回の停電もこれを教訓に備えを整えて貰いたいです。
これをいい教訓にして貰いたい。
と、同時に世界中のどの都市ももしも自分のところが・・・
という備えをしていただきたいものです。
昨日の上海大停電、結果としてはそう大事に至らなかったので、
とりあえずは、よかったよかった!と胸なでおろしているでしょうが、
同時に、次の時は・・・もお忘れなく。
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