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2013年6月26日 (水)

宣昌と三峡ダム、永遠の課題・治水ー「隗報」95号、浜さんの文より

Tn4 浜輝雄さんの、投稿文章は前号よりつづいて、

 宣昌イー・チァンという町に居られた頃の印象を

 つづった「中国レポート」。この号で4回目です。

  毎回興味深い話題が続いてますが、

  宣昌と聴いてすぐに、「三峡」を思い浮かべた方はかなりの中国通です。

   ということで、今回はその三峡にかかる、ダムを取り上げています。

Tn2
 人類にとって「治水」、川の氾濫や、逆に渇水から

 どう逃れるかはどの国にとってもある意味、永遠

 のテーマであります。

  そして、それはいまだに変わっていません。

   いわんや、中国ではその長い歴史の間、ず~ッとこの間、この問題に

   頭を痛めてきました。それは、これまた中国の歴史に詳しい方には

   お判りでしょうが、禹の国の時代から営々と今なお引き継いでいる

   問題でもあります。 「治水」これが上手くいくかどうかに心血を注いだ

   人たちがこの時代からいるわけです。

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  そして、これまた有名な例の四川大地震で

 話題になったあの堰に掲げられている、「治水」

 の最終的極意は此処にあるだろう、というその

   額ですが、確かにあの堰は当時にあっては画期的だったのでしょう。

    で、今回の話題は更に近代になって、「治水」はその目的のみ

   ならず、ダムを利用してのその発電能力とか、また別の問題をも

   加味備えることとなりした。

Tn11 今でもあると思いますが、いったい、ダムって本当に

 必要なの?という考えですね。

  そんな考えを木端微塵に砕くダムがこれです。

 とんでもない、ダムなんです。「三峡ダム」は。

 そんじょそこらのダムとは桁が違いすぎます。

   中国にとっても百年(ホントはもっとそれ以上)の国家プロジェクト

   でした。わたしなんかは、一番最初にその話を耳にしたときに、

    ・・・つまり、三峡に長い長いダムを造る、・・・という話ですが、

   またまた中国的発想!!と半分は本気にしてなかったんですが、

   これが真面目に本気でやっちゃうとこが、これがまた中国。

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 三峡下りは一度しかしていませんが、もうその頃

 から、ダムが出来たら・・・の話はそう言えばして

 いました。両壁の岩を指してあの辺までダムが

   完成すれば沈むんですよね・・・と。でも、その頃はまだまだ現実感は

   ありませんでしたが。

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 それがなんと!恐ろしいことに本当になって

 しまいましたよ。

  本気だったんですね!!

   もちろん、これだけのものですから、さまざまな影響がないわけが

   ない、というか、始まる前から分かってたというか、人は勿論ですが

   自然界にも、植物にも、周囲のすべての動物・魚類にも影響は

   出ていますし、今なおその調査をしている人たちがいます。

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  そうした影響がどう表れ、どんな問題が

 あるのかは、浜さんの文章

  「中国レポートⅣ」

    〝三峡ダム〟完成と国民が得たものと失ったもの

   をどうぞご覧下さい。

     『隗報』ご希望の方はご連絡ください。










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