あなたを“雅座ヤァ・ズォ”へご招待ー今月号「わたしの見た中国」
「わたしの見た中国」も今回で
第1号から書き続けていますので、
95回目ということになりますが、
今月号は 「雅座」ヤァ・ズォ についてです。
漢字は何度も言ってますように便利で、この字からして、
そう悪くないな、というのは感じをとっていただけると思います。
文中でも触れておりますが、これに上手いこと対応する日本語訳
が見当たらず、ちょっとその点は悩ましいのですが、まぁまぁ、
意味は通じているのだろう・・・と勝手に考え話を進めます。
「雅座」が有るのは多くはレストラン。食事や、お茶を飲むような
所謂、飲食店に多くあるわけですが、
「雅座」の格?もかなりいい加減でして、個室のとてつもなく立派
な「雅座」もあれば、わたしが経験した中では、周りの席と何にも
変わらない、同じテーブル、同じ椅子ですが、そのテーブルの真ん中
に「雅座」と書いたプレートがポツンと置かれていて、そこで「雅座」だ
とわかるようなお店までいろいろです。
何の為にあるか?そりゃもちろん、客を満足させるためですが、
意外に中国では、招待される側のその気持ちを、豪華さで満足させる
ことにも狙いはあるでしょうが、それよりも、招待した側の“面子”を
満足させる為にあるような気が、わたしにはします。
招待した側が、「どうよ!!・・・」みたいな、
招待された側はそれをみて、「どうも・・・」となるわけです。
結構個室の「雅座」が多かったのは、中国の人の食事は話を
しながら、和やかに?というかちょっとうるさい位の音量でのお話が
えんえん続きますので、それですと、個室の方が・・・。
個室で是非お願いしたいくらいのものです。
こちらは食事よりも、デート向きとでも
いいますか、お茶やコーヒーでお休み
するお店の「雅座」は、階を分けてまして
二階がその「雅座」で、下は一般席。
じゃぁみんながみんな、上の「雅座」
へ行くんじゃないの?とお思いでしょうが
そこは、ちゃんと心得ていて、ここは逆に
二階の人たちは大概が二人連れでして、
それも、訳あり?でも訳なしでもどっちも
いいんですが、ひそひそ話す人たちが集う?ところな
わけであります。分かりますよね・・・。
ということで、日本語の「一等席」というのにもちょっとあたらない、
「上客席」というような、客のクラス分けにもあたらない、
同じ意味で、「VIP席」というのを教えていただきましたが、これまた、
ちょっと違うんですよね。
今度、中国旅行へ行かれたなら、是非その「雅座」体験を
してみてください。
ツアーで行かれるようなお店はどうなんでしょ、
そんな団体まるごとはいる「雅座」ってあるのなかなぁ。
「雅座」らしい「雅座」?はそれはもう豪華絢爛というか、
これでもかぁ~!の圧迫感がありました、わたしには。
そんな、ことを書きました『隗報』95号をお楽しみください。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント