どう呼びかければ好いのかが分からないー「隗報」第94号より
どこからともなく出没するこのおじさん?
お兄さん? 今年も現れました!!
毎年その奇抜なヘアースタイルで登場してくれるんですが、
今年は見えますかねぇ・・・刈り込んで、Pm2・5 となってます。
いいですねぇ~タイムリーで、
まぁ、2千万人も暮らす北京なんですから、こんな人の一人や
二人現れても善いはず?ですし、これは流石の警備の人たちも
この事では何とも言えないでしょ。ただ通行するだけでしょうから。
表現の自由という意味でも、これ位はいいでしょ。
『隗報かいほう』第94号の掲載内容をご紹介しております。
今日はこの最初のところにも関係してきますが、わたしの文章は
「 怎么称呼好? 」ザン・マ・チャン・フゥ・ハォ?という題でして、
「どうお呼びすれば宜しいでしょうか?」 と何時も疑問に思ってる。
その事を書いた。最初のところ、というのはこの画像の人を、
おじさん、と呼ぶかお兄さんと呼ぶかは、彼の見た目の問題で
あると同時に、呼びかける方の年代の問題でもあるわけであります。
そうですよね、それは日本だって同じ。こちらがう~んと年とってれば
自分に比べてずっと若いんだから、「そこの、おにいちゃん」となる。
こっちが子供なら、「そこの、おじさん」となる。これは世代呼称?
ですよね、この類は中国にだってあります。使ってます。
そうではなく、わたしが何時も迷うのは、
日本語のように「~サン」のような男女・年代・地位に関係なく、
何時でも何処でも使えるその、敬称がないんですね、中国は。
実はこの便利な「~サン」も、確かにオールマイティで、
中国の人にだって、李サンとか張サンとか、そのまま使用可能。
ただ、欧米の人の一部の名はちょっと都合が悪いことはあるが、
それは音の、語呂の問題で、××サンという後ろがこれで終っ
てる人にまたサンがつくのはちょっと・・・・まぁ、音の問題だ。
で、それに当たるものが全くないかと問われれば、
ありますけど・・・中国の人同士では、姓の前に「小シャォ」を
付けるやり方ですね、小李とか小張とか、「小」の反対の「老ラォ」
を付けて相手が自分より上もカバーします。老李とか老張とか。
でも、これってかなり親しくなってからですよね、知り合っていきなり
は駄目でしょう。それに中国人同士は好いようですが、外国人が
使うとなると・・・また、相手からは例えば日本人のような基本二文字
の姓には「小」は付きません。
「~さん」があると良いのにね、という話しを書いてます。
書き終わってから、思い出したのは、
中国の方と知り合ってちょっと打ち解ける頃になると必ず向こうから
提示されのが、「今後、兄(中国語では哥グゥ)と呼んで構わないか?」
といった打診を受けるのは、向こうもやっぱりどう呼び合うべきか
苦慮しているということですよね。
もう一つはわたしが苦慮しているのは、
手紙を出す際、相手に「~様」で済ませれるようなこれまた
オールマイティの敬称がないので困ってます。これはかなり困る。
更にご存知のように、中国の方はお名前だけでは、男性か女性か
の区別も出来ない。そのポストが分かっていると「××科長」てな
ことは出来るのだが、そのヒントもないとかなり苦しい。
そんな知らない人に手紙を出すことが有るかって??
あるんですよ、それが、
ネット社会になって突然メールをやり取りすることになったり、
手紙の翻訳を頼まれてその時依頼人に確認するのを忘れたり、
そんな時はホント困る。
中国での呼称の問題はこれ結構深いのです。
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