曲がり角の『春節聯歓晩会』-どうなる中国版「紅白」?
中国は、いよいよカンウントダウンに入りました。
何が・・・?というと、その新年を迎える準備ですよ!
先日来、書いているのはその新年を迎えるに当たっての
帰省列車のその混乱ぶり?「春運ツゥン・ユン」の話題を書いた。
今日はこの時期、中国の人の関心事のもう一つ大問題、
の夜放送される、中央電視台のTV番組
『春節聯歓晩会ツゥン・ジェ・リェン・ファン・
ワン・フィ』の話題です。
大晦日夜に毎年放送。長尺番組で、夜の8時に始まって、
この番組の終わりが新年を迎えるカウントダウンになり、この
後ろの番組が日本でいうところの「ゆく年、くる年」という出来に
なっています。新年を迎える気分を盛り立ててくれる番組です。
ですので、この「晩会」もよく日本の某国営放送「紅白ナントカ」に
比較され、それと同じように紹介されてはおりますが、いやいや
実態は左に非ず、大きく違います。
先ずこの番組、歌番組ではありません。まして、男女が紅白に
分かれて勝負?する、などということは男女同権意識の強い中国に
あっては成立せず、何かを争うということもなく、歌あり、コントあり、
マジックあり、ダンスあり、何でもあり、の番組です。
この点が大きく違います。もう一つは、この番組はオバケ?でして
日本のその某国営放送局も羨ましがる、視聴率多分90%に近い様な
とてつもない、誰もが見ている番組でして、それほどみ~んなが愉しみ
にしている、番組でして、これを見ないと年越しをした気分にならん!と
私の知人も言ってました。
どうもオカシイ??
先日、この番組の司会者が決定、との
ニュースが流れそれは昨年同様というか、
定番メニューで、決まった。そんな国民の90%も見るようなオバケ番組
ですから、此処に出れるだけで凄いんです、ホント凄いんです。
判って貰えますかね・・・?司会者はそれはもう数ある中から選りすぐり、
当然出演者だって、いくら8時から始まっての4時間番組だってその枠内
に出れる出演者の数は限られておりますし、ひとたびこれに出れればもう
超が付く有名人になっちゃいますから、出たい人もそんだけ沢山いる。
それで、今年の番組がなんで、ちょっと・・・なのかというと、
そんだけ出たい人は沢山いるのですが、逆に出て欲しい人だっている
から見てるんだ、という人ですね。
それがこの人。趙本山ヂャォ・ベン・サン。
コントを演じます。毎回この人が出てきただけで、もう
笑わせてくれるぞ~・・と期待できる人で、かつ、期待を裏切らない人な
わけですが、今年はこの人は出ない。
その辺の内情はもう中国中でその事自体がわだいになってますが、
兎に角、出ない宣言。
彼が出ないんじゃァ、「晩会」も面白くないねぇ・・・というのが知人たち
のもっぱらの不安?不満。
どうなるんだ「春節聯歓晩会」は・・・とかなり心配してますが、
わたしは彼が出なきゃまた違った新しいスターが登場するでしょうよ、
と気楽なもんですが、中国の人にとってはかなり深刻なようです。
このオバケ番組も多分今年30年目くらいと迎えると思いますが、そう
なるとどこの国もまた、こうした番組作りだけでなくあらゆることがそうな
ように、どっかで変革を迫られます。変わる時期がくる。変わらなくては
いけない。
それはある時間を経て、受けても変わり、送り出す方も変わるわけ
ですから、十年一日同じことをやっていたのではいつかは飽きられますし、
時代も変わりますし、必ず付いて回ることなんですが、それをすぐには
受け入れられない、という気分も分からないではないですが、無理
なんです。変わっていいんです。
変わった結果がまたどうかは、それは変わって見なくては判りません
から、まずはことしの「春節聯歓晩会」にそう言う意味で期待してます
けどわたしなんかは。
いま盛んに番組作りをしているはずですが、
かなりその制作現場は秘密主義なんで、今年どんなものが見れるかは
まだ誰も分かってません。いろいろ憶測は飛んでます。
わたしも予測はしてるんですが・・・それを明日また。
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