首都・北京の高齢化が - 北京的高齢化
そこに住む、1千数百万のうちの高齢者の
割合が、中国の全国平均を大きく上回って、
高齢化が進んでいる、との報告がされている。
北京的高齢化 べィ・ジン・ダ・ガォ・リン・ファ。
先日来、ペキンは濃い霧に見舞われ、周りの景色も見えない
ほどの、乳白色の世界。そこに多くの老人が、それも独りきりの
老人も少なくない、という。
北京市の老年人口は、その全体の26%という報告。
4人に一人が、老人。
これは中国の他の都市と比べても全国平均を大きく上回って
いる、とのことです。
追い越す時期が来て、これはちょっと由々しき
問題、というお話もした。
今日の話は更に局地的。北京のみのお話なんですが、
北京の人口を1千300万人としましょう。北京戸籍を持たない
人とかいろいろややこしい問題もありますが、大体これくらい。
で、高齢者をどっからにするかですが、60歳以上を高齢人口
とみなし、これが大雑把ですが300万人。
80歳以上が36万人。
因みに、100歳以上のお年寄りも500人近くいるらしく、
男女比ではやはり女性の方が倍以上。
この100歳を超えられている高齢者には、毎月200元の
高齢者手当てというのがあるそうで、
90~99歳の高齢者が3万弱いて、こちらにも毎月100元
の高齢者手当てなんてのがあるらしい。
ま、そんなのはともかくとして、
その約4人に一人が高齢者という計算になる、という。
この傾向は2000年に突入して以降ずっと続いているもので、
とくに2005年以降後半にはいって急上昇を続けている。
これは、二つの要因がありまして、
一つは例の国の一人っ子政策とのからみで、国全体の人口比
グラフを見れば一目瞭然、その傾向にありますんで、ペキンも
その例外ではあり得ません。
次に、首都ペキンは概ねどの国も同じでしょうが、流入人口は
あるものの、余り出て行く人がいない。特に中国での戸籍の様々
な制限などもあって、一端ペキンに入った人は出ない。となれば
そこで年を取るだけだ。
このことで生ずる問題はあとはどこも同じ。
高齢化に伴う、その施設の不足。
高齢化に対応した都市設計の不備。
高齢化とどう向き合うか、などなど・・・。
悠久の歴史を感じさせる中国・首都・北京。
この都市そのものも、相当古いがそこに住まいする人たちにも
高齢化の波が。
実はこの問題他人事ではない。
社会制度が違い、その成り立ちが違い、文化も、歴史も違い
ますが、日本とてこの高齢化の波は・・・。
さて、その準備は出来てるのでしょうか?
そう言えば、上に発表したような数字をつかんでその上で、
その傾向を探り、何とかしよう、としているような、そんな
「北京市老齢化委員会」みたいな部署が
あるんですかね?東京都に??
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