拝年バァィ・ニィェン -頭を下げる挨拶
「春運ツゥン・ユン」写真。この一枚はこれ。
春運の時に限らずですが、中国の人の
移動の時の荷物は多め・・・というか多いです。
圧倒されるような荷物の人が沢山いますね。あんなに大きな
荷物を?と思えるくらいの荷物をお年寄りが担いでいたりして
ますので、恐らく中は軽い物なんでしょうが、そのカサばることと
いったら・・・そんな人をよく見かけますので、ますます列車は超
満員の状態となるわけです。
でも、これも久々に帰る故郷。家族が、親戚が待っている、と
なればお土産だってあるでしょうし、田舎では手に入らないものも
あるでしょうし、あれもこれも持ってって喜ばせたいし・・・、
こうなるんですよ。
そのうちこれも無くなるんです。田舎でもそこそこ物が手に入る
ようになり、少しお金を出せば中国でも宅急便がそのうち活躍し始め
るでしょうから。
さて、今日で1月も終わり。中国はいよいよ正月ムード。ここ数日、
北京の大気汚染が酷く、年越しの爆竹やんない方がいいんじゃない?
の意見が出始め、それに賛否両論入り乱れてのバトルが繰り広げ
られています。 あと、10日です。いよいよ、カウントダウン!!
「拝年バィ・ニィェン」は、年賀の挨拶のことです。
これをしとくと、一年のご無沙汰も許されるということで、普段ご無沙汰
でも「拝年」を欠かすわけにはいかない、と昔の人は考えていた。
この名残りが、日本の年賀状にありますけど・・・。
また、新中国になってからこっち、中国の人の挨拶は握手が主流?
おありでしょうが、手を前に合わせて、頭を下げる、
そんな挨拶です。この頭を下げる、という挨拶方が
中国ではその後無くなり、日本には残ってます。
叩頭コゥ・トゥといいますが、誰もが磕头クゥ・トゥといってますので、
こちらでいいですが、日本はこんな「榼」字ですが、なおヤヤコシイか。
本来は、額を地につける、「磕」の字はぶつかる、「头」は頭の簡体字。
まぁそれを一回一回ぬかずいてやってたのでは大変なんで、両手を
前にそこへ頭を下げる省略法なんですが、年越しを済ませ新しい年、
年頭の挨拶に各家庭の年配者全てにこれをやります。
元旦(初一ツゥー・イー)の行事です。
子供たちは、年配者に新年の挨拶をし
「圧歳銭」が貰えるわけです。
もう一つ思い出したことがあります。
以前古くは日本にもまだその伝えがありますが、中国では
元旦や初五くらいまででしょうか、家によっては刃物を使わない、
使わないようにする、という言い伝えがあって、餃子の皮を煉って
こう棒状にしてですね、それを一個一個の大きさにするとき、
中国の留学生が刃物を使わず、手でちぎる人がいますよね、
あれって速さの問題もさることながら、おおもとはここにあると
思います。
同様に?今はもう中国の若い人も知らないでしょうが、
箒、はたき、塵取り、などの掃除道具を使うことも忌み嫌われて
いました。埃を集めて捨てるのは元旦は禁止です。
要するに初一は普段することはしない、ことになってます。
あらゆる儀式というものは、こうしたしきたりの上に成り立って
いて、時にそうしたものは大変面倒なものですから、だんだんに
それらは形骸化され、忘れ去れて行く運命にはあります。
ですが、古い日本人の暮らしには実にこれらのしきたりが
そのまま受け継ぎられていて、へぇ~・・・と驚かされ、気づく
ことが意外に多くあります。近いんですねこの二つの国は。
こんな可愛い子に、
「××!我给您拜年来了!!」
などと言われると、
「圧年銭」を出さないわけにはいきません。
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