再び、万里の長城遭難事故を ・・・ 一か月を経て
一昨日は日本のトンネル事故、と毎日何かしら事故や事件があって
忙しい。ですので、ともすればわれわれは、一か月前に起きた事故など
もう忘れてしまっているか、殆どそのことに注意を払わない。
今日、取り上げたいのは、丁度一か月前の、中国・万里の長城での
あの遭難事故。
事故そのものは報じられた通りで、一か月を経たからといって、何か
新しい事実があった、というものではありません。
それでも振り返って見ることはそれなりに必要だと思います。
たとえつらくとも。
丁度一か月前の11月3日から降り始めて雪は、
この地方でも(張家口ヂャン・ジァ・コゥ)でも珍しい大雪となり、
夜半から4日まで降り続くこととなる。
一か月前にそのことでは数日を割いて此処に書いてますので、
その時の様子などはそちらを辿ってお読みください。
今日わたしが書きたかったのは、その時にも書きましたが、
改めて、こうした事故が起こるには要因は一つだけではない、という
ことですね、勿論この大雪が一番の要因です、それは絶対です。
その他のいくつかの引き金についてはその折書いております。
さて、その最大の要因となった、本当にあの日一日のあの荒れ狂った
ような天候がためつがえすも悔やまれる。
というのも、わたしはあの事故の後、この間ず~とあの地方の
天候をそれとなく注意して見ておりましたが、本当のあの日一日、
あの日だけなんですね、あんなひどい天候は。
グンと下がった日もあります。
街では急激な気温降下にみな慌てて防寒
対策している様子がこの写真です。
でも、この日でもマイナスの一桁の気温。
譲って、この遭難現場のような山間だともっと気温は低いでしょう。
ですが、ご覧の写真のように雪は降っていません。
この日もあの地方も雪は降ってません。
気温が低くても吹雪でさえなければまだ山歩きは走行に迷う
程ではなかったでしょうし、行軍は続けられたし、周りの
状況なんかもよく見れていたと思います。
繰り返します。本当のあの日一日があの天候だった。
何とも不運。
この事も前回書いておりますが、この遭難されたグループの
日程はあと一日を残すだけだったんですね、つまりこれが一日
ずれてますと、この人たちのいる位置がまず違います。またあと
一日の旅ですと恐らく、最後の一日ですので持ち物が違います。
すべてがそうして、ほんのちょっとずれただけで、変わります。
この一か月ず~と現地の天気や気温などを見ていて、今更ながら
あの一日が・・・と、悔やまれます。
そのことを言いたかった。
同時に、このことは何をわたしたちにしめしているかというと、
何事もないわたしたちの毎日の生活も、実はかなり偶然的な
要因によってそうなっているだけ?で、たまたま何にも無い日が
続いてますが、それはそれでかなり偶然に左右されている、
ということでもある、と考えた方が好いのでは。
ほんのちょっと何かがずれれば・・・、
そしてその要因は多分、自分たちからどうこうできるものでは
ないということですね。
回りくどい話しになってますが、
毎日、その日、一日、一日を大切に!と言いたい。
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