網評被害 ー 春秋航空の場合
ネットにいる?人たちはどうしてもその発言が過激になる。
それって別段中国に限ったことではない。
でも、普通でもかなり激しく遣り合う中国の人たちは、それが
ネット上ともなればさらに拍車がかかり、ちょっと度を越した相手への
非難へと走ることがままある。そっちの方が多いか。
また、これからだってある。
だからこれをわたしは、「網評被害」と呼んでいる。
風評被害との違いは、ネットを使わない人には余り影響がない、
という点と、発言者に実態が無い点は似ているが上に書いたように
かなり過激になる、というところに特徴がある、時間が短い間に
爆発的にそれは燃え、長くは続かない。
さて、その春秋航空会社への「網評被害」は、先月10月に起きた。
ディスカウント、安売り航空券で有名になった会社である。
こうした後発の更に価格を売り物にしている会社の宿命?
ですが、常になんらかの話題がないと忘れられる?し、
会社は色んな話題を提供し、安い!というイメージを植え付けるための
あの手この手のキャンペーンを何時でも求められている、という
苦しさがある。
多少のギクシャクや、サービスの面でどうのこうの、話しがあった
ところで、安から好いんじゃない・・・ってやつだ。
乗る方もそれを承知でチケットを買ってるんだし。
このサッパリさ加減が中国の人にはウケて、存外好評だった。
今回この会社が打ち出したのは、何と!!「0元」!!
通貨の単位がなんだろうと、ゼロですから、タダですよ、タダ。
この「0元」キャンペーンは流石に衝撃的。
この思い切った措置?は両国の関係が緊迫化したことで、空席が
目立つ、中国→日本路線のうちの2路線
上海→高松便
10月中旬に割とひっそり?というか
そんなに大々的な宣伝ではなく、ネット上
で、そんな驚きのディスカウントチケット(何席分かは不明)した。
ネット上にヒッソリ?があるのかどうかどうか、
テレビでこれは内緒ですが・・・と言ってるのと同じだろうが、
あっという間にネット上でこの話題が取沙汰され、
捜狐 ソォゥ・フゥというこれまた中国の人がよく利用する
ポータルサイトで火が点いた。反対コメントが寄せられそれが
あっという間に万という数を超す状態だったらしい。
意見を代表すると、この時期に日本行のキャンペーンを
張るとは何事だ!!に尽きる。
ちょっと書き込を直接見ていないのだが、かなり口汚く
罵られたことは、春秋航空広報担当者・張武安氏の話からも
伺うことができる。きっと凄いんだろうな、と。
そこで、慌てて会社はその翌々日この「0元」キャンペーンを
取り消し、販売を中止した。
ここまでがそのあらまし?
で、そのわたしが知りたい「0元」チケットをゲットした人は本当に
いたのかどうか、このキャンペーン後激減した中国→日本路線の
減便、取りやめを発表しているが、ちょっと予断をもって言いますが、
多分今回のキャンペーンで「0元」で乗った人はいないと思います。
会社は散々たたかれて大変だった。
では、独り 春秋航空の 損? かというと、
どうしてなかなか、キャンペーンですから、これくらい話題になると
例えそれが攻撃の対象であったにしても、宣伝にはなった。
春秋航空がまたまた話題になった。
これで結構、この会社ちゃっかり、宣伝効果を実感してるのでは。
そしてその 捜狐の書き込みの中に それを狙ったものがなかった
かどうか・・・??は、
ちょっと穿った見方すぎますかね。
この辺のこうした分からない部分が多くて、「網評被害」は怖い。
これが日本企業だとまた話しは全く違ってきますけど。
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