テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」を見て、- 中国人の目に映る日本
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テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」
の中国語吹き替え版、
「冷暖人間」と中国題はなってます。
それで、昨日はこのドラマの余りの
長さに驚くとともに、見終えた後の
達成感?に一人自分が酔ってそのこと
だけを書いて終わってしまいました。
今日はその先を。
まず、これは私の個人的な感想と言うか見終わっての
感じですが、実は私はこのドラマを見る前には自分なりの
イメージで、勝手に泉ピン子という役者さんがやっている役が
この「鬼」役で、ドラマが展開するのかとばかり思ってましたら、
もうこのドラマをご覧になられた方はご存知の通りその逆で、
彼女はそれとは反対の位置にいました。
岡倉家のドラマはその5人に娘のそれぞれの嫁ぎ先での
家庭の問題を抱えながら、いつでも父である岡倉大吉、母の
岡倉節子の距離とをドラマ化しております。
その事すら分からずに見始めましたので、脇筋?も含めて
この物語が成るほど長くなるはずだ、と思わせるのは、その
5人の娘一人一人の家庭にそれぞれの問題を抱えてくるから
でもあり、加えてこの岡倉家もまた様々な問題が・・・・という
予想外のドラマでした。
私の感想はそんなですが、
さて、これを中国語吹き替え版で見たわけですが、
いろんなドラマを中国語見てますが、このドラマの翻訳の人は
見事ですね。日本の家庭のかなり細かな込み入った部分の
話しも見事に訳してます。
それに加えて、吹き替えの声優さんが見事です。
特に岡倉節子(山岡久乃役)の声優さんは、勿論その声質が
似ている方を充てているのですが、まるで山岡久乃本人が
中国語を話しているかのような錯覚さえ覚えるくらいに、
あの声で、あの話し方なんですね。あの独特の後ろの方の
間の取り方とか、ため息のつき方まで見事にこの声優さんは
その役を演じきっておりました。
実はこの他にも長女である弥生(長山藍子役)もまた、声と
いい、話し方のスピードといい間の持ち方といい、とてもよく
本人?と似ている声優さんが担当、回りの殆どの人たちも同じ
ように声だけならその日本の役者さんがそのまま中国語を話して
いるかのような錯覚を覚える、声優さん揃いです。
これって、この制作会社のキャスト選びが優れているという
ことだけですかね・・・・。
私は多分この制作会社の人、相当日本に永くいたか、日本
のことをかなり詳しい人ですね。
単にドラマの筋を訳す、単にそれにあったセリフを話す人を
充てるのは難しくないのですが、これほど気を使って?ここまで
日本の元のドラマの雰囲気を大切にしてそれを再現しようと
していることにある種感動を覚えました。
残念なことに唯一、五月(泉ピン子役)の声優さんは彼女の
声とは似てませんでした。沢山出演者がある中でのお一人だけ
似てないのは探せかったんでしょうかね。
もう一点、
このドラマ、食事シーンが多いんです。
それもレストランの食事シーンもあることはありますが、
日本のごく一般の家庭の普段の食事ですね。
それで、多分役者さんにとっても食事シーンはある種の
難しさは有ると思うのですが、それとは別に日本の普通の家庭の
食事を知る機会と言うか、それが出てくる映画などは極めて
実は少ないんですね、その意味でも、もし私が中国人だったら、
このドラマ、こうした食事に代表される、日本の一般家庭の中の
ゴタゴタがそのまま見れるという点でも、
択一した日本ドラマの一つかも知れません。
ただ、このドラマ永いので、ディスクも何枚も入ってましたから
お値段も少し高かったように思います。
一体どれくらいの中国の人がご覧になってるのでしょう。
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