中国人の名刺に関する考察ー今月号「わたしの見た中国」
ウェブ版、6月号「わたしの見た中国」は、
中国の人の名刺(名片)に関する話題です。
『隗かい』ホームページ、6月号更新致しました。
ご覧になってください。
と言います。
皆さんが中国の方の名刺と接する機会がどの
程度おありなのか、分かりませんが、留学生と交流している
レベルでは当然のことですがあまり必要なく、やはりビジネス
ですね、商取引で中国の方とお会いになる、そこに名刺の
やりとりが発生します。
或いは中国のお役人ですね、政府機関の人と会う、となれば
ここでも名刺が。
まず形状から言って、大きさや紙質などはもう殆ど変り
ありません。何故名刺はあの大きさなのか分かりませんが、
偉いからといって大きな名刺ということもありませんし、たまに
ちょっと小ぶりだなと思う程度の名刺はありますが、ほぼ定形。
紙で出来ているかどうかはあとは個の問題でしょうから、
中国の方から紙でない名片をいただいたこともありますし、
紙でも、これ何か加工してありますよね、というのもありました。
奇をてらう人はどこにだっていますから、それは置いといて、
その一枚に込められた日中の違いを書いてみました。
大きさが同じ、形が同じ、材質が同じ、
それで違うのはどこかというと、
まず、最近どんどん中国でも白地に黒の印刷名片が増えて
まして、面白くない?のですが、以前は中国の方の名片は、
という名片 も が正しいでしょうが、ハデでしたね。
多くは白地の紙ではなく、地に色が入っていた。カラフル。
一時、縞模様の名刺をもらい続けていた時期がありましたが、
あれは今はもう見られないようで・・・。縞模様もいろいろでして、
その組み合わせで、キラキラ光線の加減で光ったりなんかして、
視覚的には注目度満点でしたが、名刺としては見づらかった。
今も手元にありますが、長い年月を経てその名片はもうその
キラキラ光線も出ず輝くも失せ、アレッ!こんなだったけ!!
という感じです。
その後も何処かに色を入れたがってましたね、会社のロゴ
マークだったり、どこかに色をワンポイントで使う名片時代が
続いてたのですが、多分日本人の名刺の影響だと思います、
最近では日中双方、白地に黒で印刷した名片が中国の方の
それにも多くみられるようになりました。残念。
残念かなぁ~・・・まぁ残念、ということで。
では、なぜに以前は白地に黒の印刷は嫌われていたかの
お話は書きました。そちらをお読みください。
特筆すべきは、中国の方の名刺でこれまた一時流行ってた
んだと思いますが、香り・ニオイ付名刺です。
紙に香りを加工してある名刺ですが、香りはどうしても時間の
経過と共に飛んでいってしまいますので、そのせいだと思うのです
が、最初はあれ多分キツイ香りというか強めにつけてると思うん
ですね、ですからかなり強烈に香る、或いは匂うわけでして、
一番最初の頃はへぇ~とか感心して、鼻に近づけて香りを嗅いだり
もして、その事を話題にもし、盛り上がったりもし、楽しめた。
楽しめなくなったのは何故か。
お一人ならまだしも、名刺交換する人する人の名片に香りが
付いていてごらんなさい、結構香りも喧しい?ものでちょっと
邪魔になる。
また、香りにだって好き嫌いはありますし、心地よさ悪さは
あるわけでして、相手にとっては芳しい匂いでもこちらにとっては
・・・・ということだってままあるわけですよ。
そうして名刺ももう相当何年の前のものですが、手元にあり
ます。それらを手に眺めながら、今頃のこの人はどうしてるかなぁ
などと思いを馳せて、一枚一枚見ていると、いつの間にか時間が
相当経っていて、これはイカン!となるわけです。
なんでもそうですが、日中双方でこうしたものが、時代と共に
そう違わないものになると、一抹の寂しさを覚えるわけでして、
かと言って、あまりに違いすぎるその頃は、何でこうなのよ??
と、文句なんかも言ってたこともあり、人間って勝手だなぁ~と
思っています。
今はなんでもかんでも同じになっちゃって、
同じ方向へ向いていて、面白くない。じゃぁ面白ければいいのか?
というと、これまた不安。
勝手なんですよ、ニンゲンって。
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