東日本大震災とその後の中国人研修生
東日本大震災から1年と2か月、14か月が過ぎた。
被災地の復興が一向に進んでいるように見えないのは、
単に被災地域が大きく広い、ということでは説明できない。
要因は荒く言えば二つあって、
一つは、福島の原発・放射能汚染の問題、
いま一つは、日本の政治というか、政治家の問題、
で、上の問題にも下の人たちは大きく関わっているので、
究極、あの永田町に居られる先生たちが大きくブレーキとして
働いているようだ。
それとは別に現実は、時間がどんどん過ぎて行くわけで、
人々の暮らしはできればあの震災前の暮らしに、全く同じように
戻ることは叶わないにしても、戻りたいし、せめて平穏な日常を
取り戻したい、との気持ちは痛いほど分かる。
被災地の企業もぼつぼつ再開し始めている。
そんな中で、水産加工業などが多いのですが、被災前にいた
中国人研修生が、帰国後なかなか戻らない。
日本側の組織「国政研修協力機構」の発表では、
被災前に2万1000人程度だった研修生は、6000人くらいが
帰国し、その大部分がまだ戻っていない、という。
その原因は、研修生の家族がメディアなどを通じて知り得た
情報で、福島第一原発の事故を目にして心配し、日本への
渡航に反対していることにあるらしい。
中国人研修生の命を自ら
代わりとなって救った、水産
加工会社の佐藤専務は、
日本より中国で知らない人が
いないくらいで、新聞やテレビ
が幾度もその話題を取り上げていた。
そこには、徐々に研修生が戻ってきているらしい。
それも中国メディアで知った。
復興の速度が速いか遅いかの感じ方は個人差があるだろうが、
誰もが一様の遅い、という。
その遅さが、目に余るほどの遅さなのか、
まぁまぁ時間はかかるよ、と言う程度の遅さなのかの違いで、
遅いことに変わりはない。
国の動きとして伝わってくるのは、
今日も、某O沢議員にまつわる話で、
何とも、もういささか食傷気味ですが・・・。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント