割り勘のない世界 と AA制
ないのは、みなさんもう既にご存知
かと思い、そのまま昨日、書きましたら
「割り勘」が無かったらどうするの?
というご質問もいただきましたので、
ちょっと案外知られていないのか、
それとも、そんな事には全く関心を
お持ちでいないのかが計りかねますが、
中国ではですから、日本人が「割り勘」を取り入れる?様な
場合ですね、一番多くは、食事をした後の支払いなんかだと
思いますが、日本ですとその多くは「割り勘」でいいはずですし、
別に改めて断らなくとも、「割り勘」でしょう、普通は。
年配者が若い人を引き連れて「今日はぼくの奢りね!」
という場合は、その設定の方が特殊?なのでこの一言が
必要となります。
それで、デートなんかでも、デートといえるかどうかの微妙な
関係やお二人の間の暗黙の了解があって、デートでも「割り勘」は
日本ではあり得るのです。これはちょっと中国の人には受け入れ
難いかも知れませんね。
この文化の要因はいくつかあるとは思うのですが、
わたしが考えているのは、
一つは、これまでの新中国となってからこっちですね、食事の
場面、とりわけ外食で少し豪勢に・・は、早い話がほとんどが
何処かの単位ダン・ウェィ(国の機関)の人が他の部署の人を
招待しての、官官接待?みたいなものでしたので、自腹が
痛まずに、招待できたわけですね。
そんなのが基本にあって、
加えて、中国の方が大切にされる、「面子ミェン・ズ」の問題
ですね、此処は私が・・・もあるし、この店と私の関係を誇示
とか、いろいろあって見せたいわけです。
あともっと、外食そのものが選べば日本より沢山選べて、
安いところもあるにはあったりの、細かい理由等も重なり、これまで
「割り勘」が育たなかった?と理解してください。
まぁまぁこれで一旦根付けば、「割り勘」便利ですから、そのうち
中国の人たちだって抵抗感?はなくなるでしょう。
私が昨日取り上げました「A・A制」の最近の問題は、この
「奢る」「奢られる」からちょっと進展しまして、今中国で論じられて
いるのは、結婚されたお二人が、家庭生活においてその掛かる
費用を二分割してやっていこうという若者の話題が取沙汰されて
いるわけです。
これもご存知かと思いますが、基本中国ではまだ、結婚され
てもお二人ともお仕事を続けますね、早い話が日本のように
女性が家庭に入って・・・という形は少ないので、お二人ともお仕事
があり、ということは収入がおありになる、ということでして、
この「A・A制」が成立するわけです。
この話題を取り上げたのですが、ちょっと説明が足りなかった
ようです。
それと、この訳語の「A・A制」の訳仕方にもわたしが引っ掛かった
のは、「A・A」かよ!(これも英語の訳からきているという説も目に
しましたが、どうもそれって後付説明のような気がしますし、誰も
中国の人たちは英語訳から来てるとは思ってないでしょ)と、
更に、後ろの「制ヂィ」ですが、「制度」として捉えちゃたんだぁ~
というのがあって、がっかり。
「割り勘」は制度じゃないんですね、ここんとこが非常に日本的
なんですが、互いに言わず語らずの、暗黙の「割り勘」でして、
レジ前でのあの、「今日はわたしに払わせてください・・・」の
やりとりも含めて、かなり日本文化ではありますから、
理解は難しいでしょうね。
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