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2012年5月 3日 (木)

日本の中国語教育 と 中国の日本語教育

   昨日、米国の中国語教育の話題に触れましたので、今日はその

  余勢?を駆って、日中双方のそれぞれの言語学習者やその状況を

  見てみます。

Biaozhun_riyu 

  相変わらず、あまり具体的数字や資料に当たりません

  のでその点は期待なさらないでください。もう慣れてる

  いるでしょうが。 とは言っても、最低限の数字は示します。

   ↑( こちらは、以前大陸で中国語教育といえばこの本、というくらい

   これしかなかった『標準 日本語』というテキストで、これで日本語を

   習ったことがある、という人の数はこれはもう相当ですね。

    ですからこの本、出版点数としては相当の部数が出ているはずで、

   因みに私の手元にも一冊ありますし、実際に中国でこの本を使って

   中国の方に日本語を教えた経験もあります。)

    で、09年ですからもう3年前の資料となりますが、 

   中国大陸での日本語学習者が、83万人との数字です。

   どこまで話を広げていいやら分かりませんが、これまたついでですから

   書いておくと、台湾での日本語学習者はおよそ25万人。いちいち感想

   を書かれると面倒でしょうが、この25万の数は総人口比からすると

   多い割合です。香港に同じくおよそ3万人。

     日本国内で、日本の教育機関の中で日本語を学んでいる学習者は

   ここには入りません。ですから全体ではもっと大きな数になります。

    本当におよその数字と思っていただいて、中国人の日本語学習者

   総数をここでは180万人としておきます。

    日本の側の中国語学習者の数は、ここのところ大学などでの履修の

   生徒さんが急増してますので、どれくらいなんでしょう、こちらの数字は

   覚えてませんで、感覚的に?でいいなら100万人くらいと思います。

    私の話はこのどちらが数が多いとか、数が多くなったからどうだとか、

   に主眼はありません。その教育の特製というか有り様に関心があり

    ます。それは、日本の語学教育がちょっと特殊かな、とは思います。

    これは様々な歴史的経緯と地理的要因などなどがあっての現在

   ですし、そうした外国語教育の端っこの方で暮らしてますが、私が考え

   外国語教育はこうあるべきと思ったところでそうなるわけでもなく、細々

   と自分の持ち時間の持ちえる範囲での工夫はしてますが、恐らく日本の

   外国語教育が大きく変わるにはまだ少し時間が必要でしょう。

     私が何を言わんとしているかは察しの好い皆さんにはもう大体

   伝わっていると思いますが、日本の外国語教育は常に教養の一環として

   ありますので、身に着けるより習ったことに重きがあります。

     更に学校教育機関での外国語教育はこれまた、習ったことをどれだけ

   覚えたかの記憶力を競う、ペーパーテストで判断されていますし、

   そこに重きがあります。これは日本の外国語教育の特徴?だと思います。

     話が違う方へ行きそうですので、戻します。

    中国での日本語学習者と、日本での中国語学習者の違いは何か。

   まず、日本の中国語学習者は圧倒的に初級レベルの人が多い。

    どうもそこに留まってしまう傾向にある。

   ここ数年中国語学習者数は伸びてますが、底辺が広がった効果は

   ありますが、その上の高さが築けません。

    一方で中国の日本語学習者は一旦日本語を始めた人たちはその

   ほとんどがある程度の高さまで日本語を身につけている点に違いが

   あります。その習得した言語での意思疎通ができます。

     これこそが教育のやり方の違いというか、日本の外国語教育の

   特徴?がここにとてもよく出ていると思います。

     もう一つは、これは外国語に限らない事でしょうが、

   日本人の勤勉さというか、中国大陸などでの日本語学習者は学生です。

   何を言いたいかというと、日本では私ども協会でも中国語教室を開き

   一般の社会人の方が夜、中国語を勉強されに通ってますが、こうした

   もう学校を卒業された年配の方が語学を習いに通うという形態は中国

   では少ないのでこれが、実は上の要件とも重なっているのですが、

   日本的特徴といます。

     この優れた?特徴を生かした日本の外国語教育の新しい道を

   上手く発展させる方法はないものかといま、模索中です。

      学習者の数は今後も必ず増えてゆくことでしょう、

     その増加する数にもあった、教育方法とか目指すべき道は

     これまでとは違ってしかるべきで、そろそろその道を探す、

     創り上げる方向へ、これからの日本の外国語教育は向かう

     べき時期に来ているのではないでしょうか。

Nihonn_go←(現代日本語学習者は一変してこんな

  電脳を利用しての、学習ができるように

  なっている。)


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