好玩ル!景徳鎮古瓷廠 - いにしえの窯場跡を訪ねて
辿り着きました、「景徳鎮古瓷廠グー・ヤォ・チャン」
景徳鎮ジン・ドゥ・ヂェンのこの名前はすでに
宋の時代にあって、その頃から皇室御用達の窯場
としての位置を築き始めるわけですが、その前にも確か歴史はあって、
それも含めちゃうと恐らく1000年も遡っちゃう。
何かそんな詳しい話は誰かの本で読んだなぁ・・・。
で、此処にはそんな古くはなくて、と言っても相当のものですが、明と
清の時代の窯跡があるという。これ本物ですよね。窯場をそっくり古代のように
作るというのも大変でしょうし、どっかから移すといっても建築物と違いこれまた
大変でしょうから、多分ホンモン、いや、絶対本物。
の場所は珍しくもないし、100元を超えても驚きもしなく
なりました。因みに、日本で1000円を超えて、2000円
のようなこうした文化施設は逆に余り今ありませんけど。
それでも、私の今回の旅の一つはここを見に来たようなものですので、
それが300だろうが、400だろうが入るんですがね・・。
冬場で中国国内の旅行者が少ないとはいえ居ましたから、あの人たちは
この入場料をどう思ってるんだろう、と訊いてみたかった。
こうした場所は個々人の趣味にもよりますが、私はここは大満足。
良かったですね。来た甲斐があろうというものです。
古い時代の工具と方法で、伝統的景徳鎮古瓷の制作過程が見れます。
園内はかなり広くて、私たちはおそらく3時間くらいで出てきたと思います。
3時間楽しめればこの入場料もそう高いとは言えません。
楽しめれば・・の話ですが。
その人にとって価値があれば、安いと思え、同じものを
ある人は高いという。
工房では現代の作家さんたち、といっても画の人や
削る人やそれぞれが多分国家級の腕前の方たちと思います、区画が
あって、制作に没頭。と、いっても冬は観光客も少なく制作も冬場は多く
はないのでしょう、いたってのんびりムード。これがこちらには幸いして
先生なんかに話しかけられ、「あんたもこの方面の仕事
の人か?」とこっちが帽子をかぶって、写真を撮っても
いいかなどと訊いて、バチバチ撮ってるせいでしょう、
やってみろ、と筆まで差し出され・・・えぇ~できないですよ!作品が
駄目になっちゃいますよ!と言ったら、「なに言ってるんだ、本当に描く
じゃないよ、筆を持ってポーズをとって写真を写していいよ」という意味
だったようです。そうですよね、この細かい画なんか凄いんですから。
つぎつぎにその辺の人も集まってきて結構盛り上がったりして。
んですが、それぞれ隣り合ってここで仕事をしその
仕事がそのまま見学できるようになってました。
どうです、興味がないとこんな話も退屈でしょ。
どうです、全く面白くもない写真でしょ。
さらにこれが一つではなくて何か所か
ありました。今は使われてはおりません。
なんとも面白くもないでしょ。
ところが、本人は面白いんですね、ここ。
ひょとしたら、というか、まじめにちょっとは
脳裏をかすめたんですが、更に景徳鎮に
もう一泊して・・・・今日はここをもっとゆっくり見て・・・の考えも。
きりがないので止しますが、園内には売店
もちろん景徳鎮づくめがあって、これまた見てると
時間がえらい取られるので、そこは端折って、
出てきた。
さてまた、あの来た時の道をブラブラ暫く歩いて下の道まで出ないと
タクシーもバスもないだろう、と出口であたりを見回していたら、
出口の所にも小さな陶器屋さん。観光土産を扱うような、個人営業の
お店でしょう。ブラット入って、中を覗いてたら街の店と違ってそこは
小さな土産物で品揃えがされていて、値段も手ごろ持ち帰りやすい
小さな物が。店の女店主は、「あんたたちは韓国人か?」というから、
こんな時私は余り否定はしませんね、でもアニオハセヨ!とも言わない。
ニーハォ!と言い、肯定もしないし、否定もしない。
相手がそう思ってる、或いはそう思いたいんだからそれで好いだろう、
というのが私の考え。連れは違うが。
韓国人の私は数点の買い物をして出ようとすると、女主人が何処へ?
というから街にもどるんだが、バス停かタクシーに乗るにはあの路を下る
しかないの?と言うと同時に、「老劉~!!」とデカイ声で人を呼ぶ。
白タクですね。老劉と呼ばれたおじさんに向かって、「送ってあげて、
私の客だからね。5元にしなよ。5元だよ。二人は韓国人だから。大丈夫
中国語も分かる。街だよ××路あたりまで送ったらすぐ戻ってきて」と。
こちらの承諾も何もないまま車中の人となる。親切なんだか、何だか
ちょっと分からん。結局この劉オジサンも話好きで、山を降りたところで
十分ですと言ってるのに、ここも見といた方がいいと言い、川沿いの何やら
古い建築物に案内されそこで降ろされた。普通に降ろされ。5元より
要求されなかった。アレ・・・親切だったんだ。
んん~、中国はどの人が親切でそうしてくていて、
どの人が騙しにかかってきているのか見分けがつかん。
ありがとうございました、劉おじさん。といってももう届きませんけど、
彼には。
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