観光名所、西塘
近年取り上げられることの多い、観光スポットの一つなのですが、
日本人観光客にとってはそれから遅れること数年、少しは知られる
ところとなって来たようです。
それは、概ね上海から入った観光ツアーが、これまでのように
誰もが知っている蘇州や周荘といった観光地にプラスされるかたちで近年
この地も訪れる人が多くなっているようです。
つまりツアー観光地の一つとして組み込まれるようになった。
そんなのもあって、へそが曲がってる私としては、あまりたくさんの人が
行くようになるとそこは敬遠するという行動様式で、これまで名前は知ってました
し、いつか寄ろうとは思ってましたが、今回はそういう意味では自分でも予想外
の展開から立ち寄ることになりました。西塘です。
結果、良かったんですがね。
それは、上の条件で言うと、今回冬で好かった、というか旅行シーズンを
外してましたので、私が考えていたほど旅行客で一杯。団体客が大挙して
押し寄せる、という状態ではありませんでした。
ですので、水郷の街の夕暮れのたたずまいは、それなりに趣があり、
時代を遡ったかのような感じを与えてくれて、そんな中を
ブラブラしてると日頃のあわただしさを忘れさせてくれる
何かがあります。
水辺の両側にお店が並んでいます。
確かにこれまで見てきた古鎮よりも明らかに観光地化されていて、
お店も完全に、ここの暮らしとはかけ離れたものを売っています。恐らく
暮らしを支えている市場はこことは別の所にあるのでしょう。
歩いている人の9割が観光客です。そのまた8割くらいはおそらく
上海あたりから日帰りでやってきている人たちでしょう。
私が歩いている時間は少し遅い(午後7時すぎ)ですので、上海からの
団体客は向こうを朝立って、昼を挟んでここを見て夕方には上海へ戻りたい
でしょうから、この時間はもうおりません。
この時間いる上海人とおぼしき人たちは、ここで一泊するような人もそう
多くないでしょうから、このあとここで遊んでなお今日中に上海に戻れる
自家用車を持っているか、それに同乗して来た人たちがその殆どではない
でしょうか。そういう色メガネ見るせいか、み~んな金持ちそうです。
食事ができるこちらのレストランは、平日だというのに
大盛況。席は確保できたものの、何人もいる小姐たち
はこまねずみのように忙しく立ち働いていても一向に
私たちのところまで注文をとりに来てくれない。
小姐!と呼ぶ私の声は確かに、彼女らに届いていて、こちらを見て
ちょっと待って!とか言ってくれるのだが、私の声の数倍の音量で小姐
を怒鳴りつけるように呼ぶ違うテーブルの中国人の、 小姐! の
声に優先順位がいつもあとへあとへと廻される。
ここでも、割り込みかよ。
声で割り込まれちゃってる。
それでも、周りの風景は、私の気持ちを穏やかにさせてくれ、
こんなんのもありかな・・・と思い。
暫くしてようやく注文を終え、かなりゆったり食事ができた。
(でもこれ、冬のオフシーズンでこうですから、夏は大変でしょうねきっと。)
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