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2012年2月13日 (月)

祁門キーモン紅茶は諦めて、宏村ホンツゥンへ。

 先にちょっと書きましたが、ここへ来る途中、あのキーモン紅茶で有名な

祁門(中国語読みはチーモン)という町があるんですが、今いる屯渓はこの

私が行きたい二つの場所、祁門と宏村のとの三角形の位置にあるようです。

 それで、情報を仕入れるべく、いつものようにホテルのフロントのお姐さん

たちと少し雑談。三人いたんですが、うち二人は田舎から出てきたばかり、

といったような人たち。多分この辺のことなんか分かってない。せいぜいが

このホテル周辺のお店情報くらいなら対応できるかも、のお二人。

   お一人は少し年配で旅行者を相手に説明も多少慣れてるよう。

   でも、三人が三人の意見は、「祁門は行っても何もない」で一致。

   そうかも知れない。いくら世界的にそこの茶葉が有名だからといって、

 観光地ではないのと、中国中からバイヤーが来て茶葉の買い付けはするが、

別に一般の人用のお茶さんがあるわけではないのかも・・・。

   となれば決定でしょ。祁門もこんなに近くに来ているのでこのチャンスに

 行って見ておきたかったのですが、冬ですしね、茶畑を見てもねぇ・・・

   ということで、宏村周辺の古鎮を見に行くことに決定。

   ここでまたまた迷う。これらの周辺を歩くのに、昨日のタクシーの運転手

 さんに連絡して頼むか、一日観光のようなバスにするかだ。

   ホテルのお嬢さんたちのお勧めは、今回も三人とも、バス。

   理由は、タクシーの運転手は運ぶだけで村のなかの案内はそれぞれ

その地のガイドさんだし、門票(入場券)を一回一回負担するくらいなら最初

から一日観光に含まれてる方が安心、お昼代も入ってるし、交通もバスの方が

安心、などの理由だった。

   結局わが方は二人で、向こうは三人ということで、多数決の論理に従って

一日観光を申し込みました。ホテルの前まで迎えに来るから安心だし、ホテルの

前まで送り届けてくれるので、タクシーと同じよ・・と小姐たちは言う。

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 それで、その宏村古鎮一日観光は、二か所の重点

観光地を回り、昼食をとって、夕方前にはホテルに戻る

というもの。乗ったバスはこれ何人乗り?

20~30人乗りでしょ。でも私が乗り込んだときは、

  私ら二人も入れて、8人。途中4人組を拾ったので総勢12人。

   冬の観光はこんなものか。

  前のお二人は、上海からの年配者ご夫妻。奥さんは小型犬を抱っこしてる。

   娘たちと黄山観光に来たが、私らは前にも黄山には登ったことがあるし、

   もう年だし、ホテルにはこの子(犬)をヒトリ置いとけないし、連れてきたの

   という犬はいたっておとなしい。

    あとの二組は若者カップル。新婚旅行ではないのでしょうが、多分この

  冬の季節に休みがとりやすいのでしょう、昨日黄山に行ってきた、と言って

  ました。途中の4人も夫婦が二組。多分旦那さんの会議がこの近くであって

  それに一緒に来たか、もともとが一緒の会社にでもいるのか、会議のついで

  の観光旅行・・・の12人。

    バスは山間の狭い道路を縫うように走る。運転手さんはこんな道でも、

  慣れているのか、スピードを落とさず。ガイドの女性は、数年前に函館に

  来ていた留学生ととてもよく似ていて、その時点で私の頭の中はもう彼女

  の名前は、その留学生の名前で刷り込まれていた。あとで連れも、あの子

  ××さんにそっくりね!と言い出したから、でしょ!と二人納得。

    道々ガイドさんは安徽省の歴史からこれら古鎮にまつわる話をず~と

  親切に話してくれる。連れに分かる?と聞いたら、半分くらい、と言ってた。

  半分わかりゃ大体の意味は取れてるだろうから、そのまま改めて日本語の

  説明をせずにいた。

  この時点では多分我々を日本人と思っているバスの同乗者はいなかった。

  それが暫くしてガイドさんが、門票の老人割引がある、と言い出した。

    年齢的に該当しそうなのは前の上海のお二人と私ぐらいのものか。

    上海からのご主人の方はきっとどこぞの政府機関のお役人を退職でも

  したような人で、身分証明書を出していた。

    でもこれ外国人にも適用されるのかな。中国人のみ、なんでは・・。

    ガイドさんは私を見て、あなたもそうじゃないの?という。

   この時点でガイドさんは私が日本人であることは知ってたんだよきっと。

    一日観光を申し込む時に、申込者の私の名前は明らかに中国人の

  それとは違っていたし、ホテルの小姐を通して申し込んでるがあの人たち

  だって、それ位の情報は相手に入れてるだろうから。

    で、証明書と言えば私の場合はパスポートなんですが、これを渡して

  までする割引はどんくらいになるの、という疑問と、パスポートを他人に

  渡しちゃうのはちょっと不安なんですけど・・・。

     ガイドさんは全くそんなことはお構いなしに、私のパスポートを

   開いて、確認。ちょっと、バスの中の空気が変わってしまいましたよ。

    あの二人、日本人なんだぁ~   というヒソヒソ声が。

    ガイドさんそんな雰囲気にも一行にお構いなし。着きましたよ!

    先ずは私が手続きをしてきますから・・・と降り行っちゃった。

     あれ~ガイドさんそんなに駆けなくとも・・・パスポート・・・

  頼みますよ・・・

     で、結論を先言いますと、これガイドさんの言うことを聞いといて

   正解でした。お蔭で夕食分を超える額が戻ってきちゃいましたし。

     ガイドさんはどうねばったのか、連れの分までも割引にして、

   くれました。

    でその宏村、よかったですね・・来てよかった、ほんと。

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