朱家角到了 - 很美的水郷景色
水郷の街。朱家角は日本ではどれくらい
知られてるんですかね?
このすぐ近くに周荘ゾォゥ・ズァンがありますけど
こちらの方が有名?ですかね・・・どうなんでしょ。
上海そのものはこう言ってはなんですが、大都市ですがそう観光資源が
あるわけではありませんので、近年日本からのツアーはみなこうした上海
周辺の町と、組み合わせて観光スポットを回る旅となっています。
早くは、この先の蘇州を目指し、一日観光を多く組んでましたが、最近は
さらにその周辺の町を巡るツアーが多くなっています。
それで、先ほどの周荘が注目されるようになり、この前の西塘であったり
烏鎮までも、杭州まで例の高速鉄道や高速道路網発達の影響でその範囲
に入ってきましたので、注目されるようになったわけです。
朱家角。ここまで来ればもう上海に戻ったようなものです。
多分、ごく普通の路線バスで上海の町に戻ることができるはずです。
バス路線がどうなっているかは分かりませんが、虹橋空港からだと
距離的にもそんなにないはずなんです。
ホテルに時間も丁度いいのでチェックイン。
昔ながらの懐かしい感じのホテルです。
ロビーが今となってはうすら寒いくらい広くて、
部屋もやたら広さだけはゆったり。会議施設やら、大きな食堂も
あるようですが、使われている形跡はありません。
冬ということもあってでしょうが、観光客も少なく、格安料金で
宿泊ができましたし、サービスは最初から期待してませんので、
部屋もそこそこ掃除が行き届き、窓からの景色も庭が広く開放的、
ということで、満足度80パーセントで、荷物を置いて早速外出。
水面も、心落ち着かせてくれる、のんびりとした
風景が、堀り割りの傍らに続く道沿いに続きます。
もう少し、暖かくなったら恐らく人もどっと押し寄せるでしょうが、
そんな時期にまた来て、この水辺でのんびり本などひろげぼんやり
していたいものだ、と思わせる景色がどれくらいでしょう、歩いて
退屈しないだけ続いています。
修学旅行なんでしょうか、沢山来ていて、先生と
生徒が楽しそうに乗ってます。
あとは国内旅行者がほんの僅か。
冬はこんなものかも知れません。
この堀り割りに面して建物が並んでいますが、この建物と更に
そのもう一本中の建物との間の通りがすべてお店になっています。
観光を当て込んだお店がそのほとんどですが、何か所も同じ様な
こうした水郷の町を歩いてますが、ここが一番落ち着いていたという
印象があります。
すぐそばにあって、ここの近くに市場やここ
で暮らす人たち向けの商店街もありました。
多分、上海から近いですから、ここの人たちも
若者なんかは、上海かその近くに働きに出ていて、地元に残ってる
人たちはその多くが観光に関わって暮らしをたてているそんな、
感じでしょうか。
若者たちは自分たちのふる里の、観光資源として魅力は認めても
ずっとそこで暮らすことよりも華やかな都会へ憧れ、そしてその都会が
もう目と鼻の先にありますから、出ていく。
この町の経済はこの町が誕生したその歴史的経緯からも分かる
ように大都市上海とともに、あり続けたわけです。
古くは大都市への物流の拠点として、今は観光の拠点として。
ですが、古くは上海との距離も適度に保たれ、この町独自の文化を
形成できたのですが、交通機関の発達に伴い、だんだん距離を保つ
のが難しく、独自の文化を保ち続けることが困難になりつつあります。
その残された遺産が、この掘り割りとそれに連なる建築物群です。
かろうじてそれらが、いまのこの町魅了を支えています。
そして、同じことがこれまで見てきた、古鎮のすべてに言えます。
どの古鎮もいま観光地として魅力あるのは、いま作り上げられたもの
ではない、ということですね。
更にこのことは、何も中国の事に限ったことではなく、
日本の観光地にも言えることであり、
私の住む函館もまたそうした範疇に入るわけでして、
そこに住まう人たちと、観光で訪れるひとたちと、
双方がうまく共有できる文化が今後新しく育たないものかと、
考えながら、掘り割りの路を歩いてました。
また、数年隔てて是非此処は来てみたいものと思った。
上海出入国の楽しみが一つ増えた。
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