中国の郵便局で年賀状を差し出す、の巻。
話は上海で無事年賀状を買い求めたところまで書きました。
さて、これらの賀状を差し出さなくてはなりません。
賀状を出すには、郵便局へ。
宿泊先近くの郵便局へ行きました。
街のあちこちにある割と小さなやつです。
同じように街にはその街一の中央国際郵便局なんて
デカイのもあります。
でもまぁ、たかだか年賀状を出すくらいのお仕事ですからこれで十分。
中も基本は同じですね。郵便を扱う窓口と、貯蓄部門の窓口なんかもあります。
問題は、私の差し出す年賀状の量がちょっと多いので、こちらの希望としては、
「郵便別納制度」というのが中国にもあって、料金を一括納付し、一通一通に
切手を貼る手間を省けるのがベストでしょ。誰でもそう考える、でしょ。
そのシステムがあるかどうかは私には分かっていない。多分あるだろう・・と、
根拠は私のところにくる中国からのもので切手の貼ってないのがあるから、の
希望的観測のもとに、いざ!郵便局へ。ホントこの“いざ!”って感じなんです。
わかりますかね、この感じ。
あまり一般的には中国で郵便を差し出す機会はないですかね・・・。
一通二通なら問題はそうないのですが・・・。
窓口はありがたいことにそんな混雑していなかった。一人二人がすんで
私の番だ。できるだけ好意的態度で、これまた難しい。ただニコニコしたんでは
怪しい奴、と思われるので、威厳も持ってかつ、好意的態度表明も同時にする。
そうして窓口のお嬢さん(多分30代前半)に、そのあの・・料金後納はできます?
另外払リン・ワイ・フゥという言い方になります。こちらの意図すること事は伝わって
ると思います。前の同僚に声をかけ、「そんなあるの?」みたいな相談はしてますから、
同僚の答えがこれまた曖昧で、「あるけど・・ナンたらコンたら」でそれを聞いた目の
前のお嬢さんの答えは「没有!」。
「あのですね、お互いの労力を省く為にこの方法が好いと思うんですけど・・・」
と食い下がるが、一端「没有!」と言ったからには、中国人に二言はない。
渋々、一通あたりの切手を計ってもらい、かける枚数分必要となる。
これがこまい、こまい。「そんなに××分切手あったかな?」と言い出す。
だからぁ~、その、あの・・・
「あんた、面倒だから一度退いて、」と言われて、デカい声で奥にいる同僚に
「この人の相手してやって」と私をたらい回し。その同僚は、「こっちおいで」と
違う窓口へ呼び寄せ、「なんでそんなに沢山出すの?」と今更の質問を浴びせ、
それでも彼女は、窓口を二三あたって、あちらから少しこちらからも少し切手を
寄せ集めて、かつ、それを一枚当たりになるように小分けし、安全ピンで一通
当たりが一セットになるように重ね、「これが一通分だかんね!」と私に子供
にでも諭すように、見せてくれる。
好い人だぁ~。アンタは偉い!私に権限があるならこの場で表彰したいくらいだ。
何度も「謝謝、謝謝!!」を繰り返す私を、「没什ル!」と軽く流してまた奥に
引っ込んでしまった。
料金をさっきの窓口に戻って支払う。
何事もなかったかのように窓口のお嬢さんは、「領収書要るか?」と
言ってきた。本当は貰ってもしょうがないので要らないのだが、「要ヤォ!」と
言った。
「さっきの方(奥に引っ込んだ同僚に)よろしく礼を言って下さい」と言った。
まるで反応なし。後ろの客を見て、次!ってかんじで。
まぁこんな反応で普通ですね。よくなりましたよこれでも。
以前はこれくらいの仕事をするにも必ず怒鳴られてましたからね。
この日私は郵便局でその親切な人に出会えてちょっといい気分でしたね。
考えれば向こうはお仕事なんですから、あれでごく普通のレベルなんですけどね。
でも、ホラ普段成績の悪い子が、突然いい成績を上げたような、
んん!この譬えちょっとへんか?
ということで切手も買えて、あとは夜にでもこれを封書に貼ればいいだけだ!
どっかでおいしい夕食でも食べようっっと。
その前に一旦部屋戻りますか、切手も置いて行こうということで、ホテルへ!
ホテルの入り口で、出たり入ったりしてるうち顔なじみになったドアーボーイの
お兄ちゃん。彼を見て挨拶を交わしてるうちにグットアイディアが浮かんだ。
そのアイディアとは・・・
また明日。
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