« 中国でも徐々に”本屋”さんがなくなるー上海 | トップページ | 中国料理・交流の会、お申し込み締め切りました。 »

2011年11月18日 (金)

中国・甘粛省でまた小さな子ども達が犠牲に

  気が重いので、この話題あまり触れたくはないのですが、昨日日本のマスコミ

 などでも取り上げられました、中国・甘粛省での幼稚園児の交通事故の話です。

   日本での扱いよりは、勿論中国ではこの事故大変な関心を呼んでいます。

   何人かの方からどうなんですか?と尋ねられたので、どうもこうも事故は

  起こってしまっているので、もう少し詳しくお知りになりたいとのことですので、

  中国での報道に触れて少し書いておきます。

   事故そのものは16日の朝発生したものです。その後中国では当然この話題

 が大きく取り上げられています。

   何せ、昨日の日本の報道では「園児ら20人が死亡」と報じられてましたが、

  その後また一人亡くなっり、21名もの犠牲者となりました。

   甘粛省は、西安の更に奥地、日本人が甘粛省といって直ぐ分かるのは、この

 省の更に奥の位置にある、敦煌。敦煌莫高屈が有名。ここは甘粛省の省都・蘭州

 からでも1000キロ以上離れています。多くの方は飛行機で直接入りますので、

 甘粛省はシルクロードの途中にあるそんな位置です。

   事故が起こった町は、省都よりも西安にちかいような位置の町です。

   

   で、日本の報道にない部分をすこし補っておくと、

  交通事故なんですが、日本の報道では「バス」となってますが、このコトバから

  皆さんがイメージされるような「バス」とは事故にあった車は違います。

    多分、園児を乗せて人を運んでいるので「バス」というコトバを使ってるので

Xiaoche11 大きな「バス」を思い浮かべる方がおおいようですが、

この写真のように日本でいうワゴン車のようなものです。

その座席を全て取り払って空洞の乗り物に改造し、更に

   この事故の時そんな車に65人も乗っていたというんですからギュウギュウ

   詰めの状態で走っていたことになります。

Xiaoche_21561こんな荷物でも運ぶように改造された車にこれまた満杯

の子どもを乗せてるのもありますし、私自身も座席を

改造して運んでいる車に乗り合わせたことはあります。

園児の送迎車にそれをずっと使っていたということだと

   思います。

    中国報道によれば、この幼稚園名前は“小博士幼ル園”と言いますが、

   毎日送迎を必要とする園児は737人いるそうで、そんなに沢山いるんだ、

   というのも驚きですが、この数の園児の送迎をたったの4台の車でやって

   いたという。普通の?60人乗り位のバスでも大変だと思います。

     更に中国報道によれば、この日は霧がでていて、視界が悪かったという。

   まだ詳しい発表はないのですが、どうやら時速制限60キロのところを80キロ

   ぐらいで走行してたらしい。

     これだけの子どもを乗せて、このスピードで、走り対向車線にはみ出しての

   事故だというと思われます。

     このところ子どもが犠牲になる事故や、

     高速道路での大きな事故などが続いている

   今回の事故は、小さな子どもの靴が散乱している映像が何よりも胸を

   締め付けられる。

    当然今後改善策は考えられていくでしょうが、

    それにしても傷ましい事故ですし、この状態が別にここに限ったものでは

   ないというのも書き添えておきます。

Langzhou_1521

|

« 中国でも徐々に”本屋”さんがなくなるー上海 | トップページ | 中国料理・交流の会、お申し込み締め切りました。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中国・甘粛省でまた小さな子ども達が犠牲に:

« 中国でも徐々に”本屋”さんがなくなるー上海 | トップページ | 中国料理・交流の会、お申し込み締め切りました。 »