万里の長城のライトアップ!要りますか?-中国だって電力不足
古代中国の人の誰が一体、敵から守る為に築いた
万里の長城をわざわざ光で浮かび上がらせる、
なんてな時代がくると予想したでしょうか。
もともとが敵の進出を防ぐ為の巨大な“壁”グレート・ウォールを、
夜になったらライトアップしようというのですから面白い。
観光の為です。また、お断りしておきますが、年中やってるわけでは
ありません。ある記念の日にちょっとやってみて、どうよ綺麗でしょ!と
いうのが上の写真。
ご存知万里の長城はその永さを誇っておりますから、このライトアップ
一体何処まですればいいのかが問題です。万里の長城を全てライトアップ
は物理的にできないでしょうしね。
今日は大都市の電力消費のお話です。
福島の原発事故以来、日本ではこの夏をどうする、冬をどう乗り切る、
の電力不足問題が取り上げられ、テレビでは経済評論家がこのままでは
「電力不足による企業の海外進出に一層拍車がかかり国内の空洞化が・・・」
と力説されておられました。この海外進出は何処を指すかは明確にはおっしゃて
おられないのですが、その前後から誰もが、あぁ~中国ね、と解釈できる。
ますます日本の企業が中国へ進出していくことになるんだ・・・との受け止め方を
される方が多いのではないでしょうか。
この経済評論家は何をもってそうおっしゃってるのか、電力不足=海外=
中国の図式だとすれば、ちょっと見当違いです。
なぜなら、電力の問題だけなら、中国だって今年は相当深刻な電力不足
でして、電力不足解消の為に中国へ行かれるなら、その企業は失敗します。
中国が何故電力不足なのかは話が長くなりそうなので端折りますが、
要するにずっと見てきてるように経済発展がそうさせています。
更にこちらも何度も言ってるように、広大な国土は送電の問題を抱え、
国民一人当たりの電力消費量はまだまだ低いですが何せその数が凄いので
一人一人がちょっと家電でも買い足して使い出すとそれだけで総量はグンと
増えます。ですので、供給量が需要に追いついてません。
上海のライトアップなんかもそうですが、こうしたライトアップ
に使われる電力量を問題にしたところでその量は総体から
見たならどうということはないでしょうが、何せ目立つものですから
話題として、万里の長城や、こうした街中のライトアップを取り上げてますが、
都市生活は夜の様相を一変させています。
まず、夜営業するお店が増えた。そうしたお店が宣伝効果の為に明るい
電飾をする。都市型の人たちの暮らしはますます夜型へと移行。
夜ともなれば薄暗かったあの北京は何年前までだったのか。
日本もそうなように、もう中国の人だって戻れないでしょうねあの当時の
暮らしには。
それでもまだまだ東京のあの街の明るさは、北京に比べたなら異様に明るい
です。
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