路上の“書”の達人たちー中国「地書」
昨日9月9日、ウェブ版「わたしの見た中国」を更新いたしました。
今月9月号のテーマは、「地書ディ・スゥ」
中国の路上で“書”をする老人たちが見せるその芸術です。
中国にあって日本にないものは数ありますが、そのうちの一つ。
「地書ディ・スゥ」消えゆく“書” ← はこちらをクリックして
『隗かい』のホームページ、トップページからお入り下さい。
もともと“書”の本場ですので、“字”の上手い人は多い。
逆に中国の人で“字”が下手な人というのをイメージしづらい、
居られると思いますよ、そんなそんな中国人だからといって“字”が
全員上手いなんてなことがあるわけがない。でもホラ!イメージ
ですから・・・ありませんか?そんな思い込み。
街でいただいたごく普通の?店員さんの
書かれた領収書の字なんかが達筆だったり
ホテルの人が何か書いて渡してよこした
そのメモの字がとても立派だったり、それだけで「参りました」
と思ってしまうことが度々ありました。
“書”愛好家が街で、多くは公園の歩道などですが、
地面にこう特性の筆でもって、バケツに汲んできた水を墨がわりに
“字”を書く、これを「地書」といいます。単語としてはこういう言葉は
ないと思います。日本語読みですと、なにやら××不動産のような
会社名にもとられそうですが、中国語で書道は「書法スゥ・ファ」と
言います、「地面ディ・ミィェン」に書く「書法」が今月のテーマです。
かと思います。結構目にします。季節を問わずいるようです。
冬も見たことがあります。夏はもちろん、ランニングシャツに
汗をにじませて朝早くから書いてるのを目にしました。
消えゆく“書”-の意味は、こうした人たちが少なくなって
この光景が消えゆく運命にあるという意味ではなく、
なにせ水で書いてますので、書いた先から乾燥してどんどん消えて
ゆきます。その意味の消えゆく・・・です。
なかなかどうして達筆な人が多く、水で書いてこんなに上手いなら、
正式に書いたならどんだけ上手いの?と思わせますが、こちらはどうも
定かではありません。なに黒板に書いたり、ホワイトボードに書く字と、
正式に筆をもって白紙に字をかっくのはまるで別物ですから。
です。地面に立って書きますので柄が
そうとう長くなってます。
短いと2枚目の写真のおじさんのように
腰を屈めて書かなくてはいけないことに
なります。
地面に直接書きますので、最初にちょっとその地面の石や舗装の
部分を綺麗にさえしておけば、その歩道の合わせてどんな大きな字を
書くことも可能ですし、何度書いても消えますのでまた書くことができ
ます、便利です。
日本にないですよね。大体日本では公園そのものに人がいませんし、
別に観衆はいなくとも構わないのですが、
あんなにスラスラと漢詩を諳んじて書けるというのもそれだけで
凄いなと思います。
日本の書家の方、書家見習いの方、書を習っている方、
どうです、公園でやってみてください。かなり注目されますよ。
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コメント
初めてコメントします!
「地書」、テレビで見たことがあります
確かに中国の方は達筆なイメージが強いですよね
大変場違いな事だとは思うんですが、質問です。
けっこう前の記事に
「日中友好協会のスピーチコンテスト」について書かれたと思うんですが、その事について詳しく教えていただけないでしょうか
私は今中学生で、中国語の先生に勧めてもらったんですが、
いまいちどういう事を話せばいいのか、参加人数などわからないことが多いんです。
もしよければメールアドレスに質問の回答をしていただけませんか?
・朗読の部、暗誦の部ではどんな事を話せばよいのか
(弁論の部の原稿は読むことができましたが、童話などを暗誦するのもいいかなって思っています。意見と童話のどっちも読んだ方がいいんでしょうか)
・中学生の部にはどれくらいの毎年どれくらいの参加者がいますか?
ここできくべきことではないとわかってはいるんですが、
おしえてください。よろしくおねがいします。
投稿: 道産子 | 2011年9月11日 (日) 21時10分
道産子さん、中学生で中国語が出来るんですか!凄いじゃないですか!!真棒!!是非参加してください、スピーチコンテスト。今年の道の大会は11月初めに札幌であります。ネットでお近くの「日中友好協会」でこの取り組みをしてるかどうか調べてみてください。北海道日中友好協会のホームページもご覧下さい。何を話すかは自由でして、多くの方はどうして中国語に興味を持ったか?とか、中国語を学んでいる上で気づいたことや、日中両国の文化の比較などを選ばれることが多いですが、テーマ、内容は自由です。中学生での参加は少ないと思いますよ。高校生からですね、それでも多くはありません。大学生が最近少し多くなって、大学生と社会人を分けるためにわざわざ大学生部門を設置しましたが、中学生だとお一人かも、是非参加してみて!!朗読は中学生らしい何か、お話を選ばれたらいいのではないでしょうか?参加者が多かろうと少なかろうと、先ずはご自分の何かを語ったり、ご自分の中国語の発音のレベルを試す心算でどうぞご参加下さい。
歓迎Ni参加、漢語講演比賽!!
投稿: 函館日中 | 2011年9月12日 (月) 16時01分