拆ツァィ! 立ち退き!!
中国の大都市の真ん中で見られた立ち退き問題は、最近は所を替え
地方中都市や、小都市でいままだ盛んに行われています。
立ち退きは、立ち退きさせる方にも、立ち退きをされる方にもそれぞれ
の言い分があり、折り合わないからこそああなるのでしょうが、日本でも
ある時期酷い地上げがありましたし、それが話題になった時代もありました。
済んで終えば今私の住む町を見ても、あれは一体何だったのか、
と思えるほど、虫食いの土地が広がっています。
← この家もとうとうその説得に負けて、無事?
話し合いがついた?ようです。もっとも全然無事
かどうかは怪しくて、アワヤ!!というところまで
切迫した状態だったのですが、まぁなによりも
怪我人がでなくて良かったです。
中国を歩いていて「拆ツァィ」と白壁にペンキで大きく書かれてある
建物の傍を通るたびに、今はもうそこには居ない住人と、その隣には
まだそのまま生活している家があって、そこには家族が居て暮らしが
あって・・・そんな北京なら北京の下町を歩いていると、こうした(都市)
開発をしないと近代都市国家の仲間入りはできないらしく、その犠牲は
これまたいつの世もどこの国でも弱い者の上に降りかかっているのが切ない。
「拆」の意味は、壊す・解体する、の意。
ですからそれが書かれた家はすでにその立ち退き交渉が済んだか、
強制的にそうなって壊す・解体される運命にある建物。
確かに老朽化が進み、また、大都市の真ん中にポッカリとそうした
空間があって、見渡す廻りはすべて高層ビルってな建物があります。
そうした建物の多くは平屋で、そうとう年数も経過していて、
いずれはこれは区画整理をしなくてはならないのは誰の目に見ても
明らか。だが、さてそうなった時のやり方が問題。
多分そうした双方の主張を重ねて上手く行っているケースだって
そりゃあるのでしょう、
「立ち退いて下さい」ー「立ち退きましょう」のケース。
こちらは割とスンナリでしょうから目立ちません。ただ、
「立ち退いて下さい」×「立ち退きたくありません」のケースはそのあとあと
が目立ちますからどうしても話題にもなり、周囲を巻き込んで更に
話が大きくなったりしてその分、都市を計画し整備しようという人たちに
とっては大変でしょうが、
でも、どう考えてもトコトンのところまで行ってしまうのは、
違う問題がありそうです。それは大概やり方に問題があり、やり方に
問題がある場合は、およそその後ろになんぞ問題がある場合が多いのです。
これまた国を違えても同じです。
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