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2011年6月22日 (水)

中国初の大陸・海底トンネルが完成

  同じ海底のトンネルでも、本格的でないもや、海底といっても、

  川底を掘ったトンネルなんかはもう中国もあったのですが、

  今回は大陸と島を結ぶ初の海底トンネルが開通しました。

   と、いっても完成したのは去年の話なんですが。

  場所は、福建省廈門シャー・メン(日本人はアモイと言ってます)で、

  「廈門翔安海底トンネル」という名です。

  全長8,695メートルのトンネルで、最深部が海底下約70メートル、

   自動車を走らせる専用レーンが2本と、メンテナンス専用レーンを1本

   備えた構造になっているようです。

   この海底トンネルを使って、クルマでの通行が可能となれば、

  これまでですと、グルッと回って走行していた1時間半の時間が、

  廈門島から翔安区へ一気に8分で渡れる、というから効果抜群。

   もともと廈門シャー・メン市は島で出来てますので何処へ向かうのも

  橋で繋いでます。橋がたくさんかかっていて、島と大陸部を連結して

   いたのが、今回初の海底を通っての連絡通路となります。

   この海底トンネルは中国の技術・設計で施行されたものとしても

  注目を集めています。

    建設期間は約4年、

    技術的にも今回初のものが幾つかあってそれが中国の自慢の

   ようです。

    一つは、トンネル上部のカバー層が世界で最も薄い。

    その厚さ5.7メートル。

    その割りに掘削断面を大きく取っているのが自慢。

     安全性も考慮し、腐食や耐久性のレベルは最高級で、

     マグニチュード8の地震に耐えるなどの施行技術を使っていると

    発表してますよ。

     恐らくあらゆる産業の技術革新はこうしたもので、それぞれの

   企業が国がその研鑽に追われていて、日進月歩の世界なんでしょうが、

   中国の技術もこれを見る限り、ついこの間までは、こうした特殊な

   技術(海底を掘るとったような)は日本が頼みだったのですが、

   それを超えるものを持ち始めたらしい。

     そうしたことは何時かは、時間が早いか遅いかの違いで

   やって来ることは予測できましたし、それは日本でもそうして歩んで

   来た道でもあるわけですが、

    私の心配は、どうもそのスピードが速すぎないか、という疑念と、

    技術や設備などは最新のもを入れるにしてもその運用は常に

    人間がやるものですし、

   中国が発表し自慢するほど安心かどうかは、今後を少し見ないと

   分からない面がある。

    この最新の技術とはまた別でそんなのと比べるな、と言われそうですが、

   中国では地下鉄工事なんかでも時折工事中に陥没事故などを起こして

   ますし、今地下鉄工事はあちこちの町でやられてますが、この手の事故が

   かなり多く発生してますので、私としてはちょっと心配。

    もしこれが成功すれば、中国では沿岸都市同士をを結ぶ海底トンネル

  がたくさん出来そうです。

    きっともう狙ってるでしょうね、「青函トンネル」より長い海底トンネル

   建設を。そして世界一の座をものにしようと。

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