中国で学ぶ日本人留学生からの東日本大震災報告
東日本を襲った大震災。そんな中にあって中国各地へ留学している
日本人留学生の様子が、日中友好協会機関紙「日本と中国」
第2090号に載っていますので紹介します。
以下は、「日本と中国」からの抜粋となります。
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温かさに触れた募金活動 同済大学(上海) 筒井さん
上海の日本人留学生で募金活動をしようという動きが出ました。
・・・(略)真っ先に動いたのは復旦大学に日本人留学生です。
・・・(略)中国人の学生、先生、用務員の方など、本当にたくさんの方が
募金してくれました。学生が自分の財布の中身をすべて入れてくれたり、
用務員の方が一ヶ月分の給料だと笑って募金してくれました。
温かい言葉をかけてくれる方もいて、あらためて深い感謝を感じ、
同時に次は中国のためになにかできることがあれば協力しようと
強く思いました。
・・・以下省略。
知らない人にも心配され 北京師範大(北京) 上田さん
ある友達はテレビを見て心配してメールをくれたり、先生やクラスメート
が「家族や友達は大丈夫?」と心配してくれました。バスに乗っていると、
見ず知らずの中国人が私が日本人だと知ると同じように心配してくれ
ました。私が「心配してくれてありがとう」と言うと、みんな「当たり前の
ことだよ」と言ってまるで自分の国で起こったことのように心配し、悲しんで
くれ、うまく言葉にできませんが本当にありがたいです。
・・・以下省略
新聞とテレビが取材に 陜西師範大(西安) 竹下さん
・・・省略
震災の翌週月曜日、地元新聞の西安晩報の取材を受けた。翌火曜日
はテレビ局の取材だった。中国の人も、日本の地震と津波の被害に大きな
関心をもっていて心を痛めている。異国にいると同胞が苦しい目にあって
いても自分には何もできないとう無力感に襲われて、やりきれない気持ちに
なるが、そんなときに中国の人から励ましてもらった。
国を超えた支援に感謝 華南師範大(鄭州) 井上さん
・・・省略
中国のテレビでも地震発生当日から緊急特番が放送され、新しい情報が
入るたびに中継、同時通訳で放送されました。またネットでも現場の写真など
リアルな光景がいくつもアップされ、個人的な感想ですが、日本のメディア
からの情報よりも、中国の情報の方がより現場が良くわかる、と感じました。
学校側が募金活動をやってくれ、3日間昼前の授業が終わると同時に
エントランスにメッセージボックス、募金箱、被災地の様子を知ってもらう
ための現場の写真やニュースが張り出されました。・・・・省略
うれしかった優しいことば 北京第二外国語学院(北京)本田さん
被災地出身の留学生はいなかったのですが、日本人留学生全員が
ショックをうけ、何もせずにはおられず、大学内での募金活動を行い
ました。1回目は急だったため大学の許可がおりず校舎内での募金活動
となりまいたが、たったの10分間で6000元(日本円7万6000円)近くも
集まりました。2回目からは先生方の協力のおかげで校舎外で募金活動を
行える許可が下り、パネルなどの作成も行い、日本人留学生はもちろん、
中国人学生や先生方ととも募金活動を行いました。
・・・・以下省略
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全てを記載しますと長くなりますの、各留学生の発言はこちらで
勝手に割愛させていただきました。
これは、日中友好協会機関紙「日本と中国」4月25日号から
転載しております。
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