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2011年4月15日 (金)

激減する中国人留学生

   東日本大震災以後、さまざまな所でさまざまな影響が出ていますが、

  誰もが言うように、この震災、単なる震災だけなら何とかなるのに、

  何ともならない、核電站フゥ・ディェン・ヂァン原発問題がその前面に

  大きく立ちふさがって、何ともならない情況をつくり出している。

    昨日、今日と新聞で、震災後の観光客が激減し観光産業を危うくして

  いる、という関連記事を幾つか目にした。

    このあと、そうした観光面にも触れようと思いますが、今日は先ずはこの

   震災後の、日本へ来ていた、来るはずだった、中国人留学生の動向について

   書いてみようと思います。

     というのは、旅行者は数日のと言いますか、一時の問題ですし、その

   滞在日数が当たり前ですがそう長くありませんが、留学生というのはホラッ

   日本へいる期間が長いです。加えて留学生は概ね若いです。こうした若い

   世代に日本を理解して貰い、双方の国の文化を理解し架け橋となって貰える

   人材が、いなくなる、来なくなる、の問題はちょっと観光よりも更に別の面で

   かなりの痛手となります。

    日本の学校は春(4月)に始まる、というのは日本留学を目指すくらいの

   学生ならもうほぼ常識となってますが、世界の常識では、秋(9月)新学期

   が多いのでして、日本はちょっと特殊です。

     それで、春に行われた、北京での国際教育巡回展の説明会などでは、

   日本留学ブースが例年ですと大賑わいなのですが、今年は閑古鳥が鳴いて

   いる状態だったといいます。ほとんど日本留学を相談にくる学生さんはいな

   かった。まぁ当然だとは思います。あの映像を見て、且つ、核電站の問題

   を知り、更には度重なる余震とは思えないような大きな地震が続いている

   となっては、居る人でさえ逃げ出すのに、そこへわざわざ来よう、という人が

   一体どれくらいいるでしょう、という話です。

    因みに、日本へ来る外国からの留学生の総数は、2010年に13万人を

   突破して、この間増え続けていました。

     そして、その中の中国人留学生の数は凡そ8万人台といいますから、

   約その半数以上を占めていたわけであります。

    ところが、この3月11日以降は、今日本に留学している人たちも浮き足立ち

   先ずは一時帰国、という人たちがどっと溢れました。

Ximendala13月中旬以降は思わぬ出国ラッシュとなりました。

悪いことに、最初に書きましたように4月が日本の学校の

始まりですので、この4月に入学の手続きをしないものは、

その意志なしと認められ、学籍が与えられません。

    例えば、新潟・魚沼市にある、某大学などは留学生に特化していて、

    学生のその殆どが国外からの留学生という学校なのですが、ここは

    今年は全く新入生がいないような状態となります。

      学校側では今回の特殊事情を考慮して、もう4月初めから学校は

    新学期をスタートさせているのですが、特別にこの18日までに手続きを

    済ませるように期日を延期し、それ以降は入学できない、という

    ことにしているようです。

     それはそうですね、何時までも伸ばす訳にはいかないのと、伸ばしたから

    といって、何か解決になるものでもありませんし、一年のカリキュラムだって

    ありますから、スタートしなくてはいけませんので、そうなのでしょう。

      更に、日本へ留学していた人たちも今回のことで、中国の親からも

    言われ、渋々?一時帰国で様子を見ようという学生さんも多いのですが、

    これまた、休学中の学費をどうするかという問題ですね。休学中だからと

    いってお金は発生しますので、それを負担するだけの余裕があるのか、

    という問題、それを負担してなおその値が有るのか、という問題ですね。

      この一時帰国の問題で親子で揉めに揉めて、帰国した息子とそれを

    迎えに出た母親の間で激しい口論から争いとなり、傷害事件にまで

    発展してしまった上海での痛ましい事件なども発生していて、

     どうなんでしょ、今回に限り留学生の一時国の間の、休学中は学費を

    免除する、といったような特例措置は取れないものなのでしょうか。

      でも概ねの大学では、このまま連絡のない学生は何時までも待っている

    訳にもいかないので、この5月ゴールデンウィークを目処に期限を切って、

    退学とするのかどうかを決定すると言っております。

      不可抗力の今回の事件、

      加えて何度も申し上げますが核電站の問題が無ければなにも

      逃げ出すまでには到らないし、多少減ったにしても、留学生は

      東北地方は別にして、他の地域の大学には来て頂けたと思うのですが、

      なにせまだあのような状態です。

      そしてそれはこちら日本側が招いた状態ですので、

      留学生に非は無いわけです。

      学校側も大変でしょうが特例措置のまた特例をとっていただき、

      せめて今いる留学生が、自分の意志で残りたいというのなら、

      気持ちよく残れる環境を作っていただきたいと願っております。

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