被災地との距離を埋めるもの
この大災害に関することを書き続けていますが、
マスコミでは取り上げられることの無い、そしてここでは、
中国に関する動きを、ずっと紹介しております。
今日は、この東北地方と中国との関係をざっと見ておきましょう。
震災発生後、割りと早くに、
中国・吉林省委員会と省政府(日本の県にあたる、政府機関、県庁)は、
宮城県にすぐに震災寄付の活動をしております。
中国・長春市委員会、市政府も、仙台市に寄付を早くにしてます。
これらは、吉林省と宮城県が友好関係にあること、交流を続けてきた
実績があるからだと思います。
では、そうした観点から中国との関係を見てみますと、
仙台市と(吉林省) 長春市が
昨日も書きましたが、
石巻市と(淛江省)温州市が
気仙沼とは、同じく(淛江省)舟山市とが、
福島県では
いわき市と(遼寧省)撫順しが、
会津若松市と(湖北省)荊州市が、
この他に町のレベルでもこの東北三県と友好姉妹都市を結んでいる
町は沢山あります。各都市と中国との友好姉妹都市関係です。
全部書いてるとキリがありませんので省略させてもらいます。
それで、私はこれで何が言いたいのかというと、
災害でも何でもそうですが、人間、距離が遠く離れていると
どうしてもその関心の持ち方、感情の持ち方が、距離と比例して
薄まるんですね。
遠く遠く離れた地での被災は、その距離だけ遠く感じられる。
こうした距離を埋める一つは、こうした普段の関係ですね
交流があればそれだけ、関心が高まる。
誰一人知り合いもいない町より、一人でも知り合いがいる町は
関心の度合いが違うし、ましてや、それが親戚や仲の好い友人知人
ともなれば、更に関心度合いは高まる。
こうしたことは誰も同じです。
で、こうしたことは、人間に限らず、地域においても、
国においても同じことが言える。
日本国内にあっても、例えば、同じように他の町と友好関係が
あったり、以前に、自分のところが震災にあって助けてもらったその町へ
今回は、あの時のお礼を返す意味でも・・・・の例の様に、
どうしたって、何らかの関係があれば関心は高まる。
国外にあっても、友好関係があり、
交流があれば、その関心の度合いはまるで違いますし、
それが当然のことと思います。
つまり、被災地との距離を埋めるものは、正しくこうした普段の時の
活動が生きるのではないでしょうか。
中国だけではないと思います。
世界から被災地に差し伸べられた暖かい手があります。
中国報道では「反日」の報道が大きく取り上げられる割には、
こうした動きが余り取り上げられない。
それは互いに言えることなのですが、ちょっと片寄っている。
毎日テレビでは政府公共広告が流されているが、
そこでも言ってるが、ちゃんと「ありがとう」は言えるヒト(国)で
ありたいと思う。
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