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2011年1月15日 (土)

噂の安売り航空会社に乗ってみた!-中国・春秋空港

0  安売り航空券で噂の?飛行機会社

 「春秋航空」に乗ってみました。

  この会社が有名?になったのは

 画像下の方で、

  上海→茨城を、312元(4千円日本円

 ちょっと)で売り出したことで、一躍マスコミ

 などでも取り上げられて、その有り得ない?

   価格が、話題となった会社です。

   このニュースや話題を、ご覧になった方もおありなのではないでしょうか。

     これって、凄いでしょ。5千円をきって、往復ですよ、往復。

     中国から日本へ来れるという、驚異の値段です。

     そりゃ話題にもなるワイ!というその会社「春秋航空」。

     ちょっと興味があり、大丈夫かいな、と思いつつも、怖いもの見たさで

   乗ってみてもいいかなと思い、上海からの移動をこの会社の便で

   してみました。

   私の場合は今回利用したのは、上海→厦門シャァ・メン(アモイ)間

  片道ですが、数ある航班ハン・バン(フライト)の中から、敢えてこの会社を

  選んでみたのは、国内便も安い、との触れ込みですので、一体この会社、

  どんななのよ、との興味からです。

     さて、チケットは昨日書きましたように、シャンハイの某繁華街に近い

   「春秋航空」事務所窓口へ。

     事務所は綺麗。全職員はコンピューター画面とにらめっこ。

     私の申し込んだ、上海→厦門は、この会社だけでも一日数便飛ばして

   るらしく、そんなに毎日毎日移動の人が居るんかな、と思ったいたら、

   ちなみに、私の乗った便は満席でした。

     この会社、コンピュータ上での航空券販売が主力らしく、刻一刻その

   残席数と、価格が変化する、という仕組みになってまして、

     上の茨城線も、「312元起」と書いてますから、この「312元から」の

   「~から」が曲者でして、日本でもよくありますが、「~から」ですから、

   これが最安値で、そのあとは知らない!と言われているのと同じです。

     確かに、私の買う路線も、「189元起」と書いてましたが、何時の何処に

   そんな安いチケットは有るのよ?と聞きたいくらい、きっと年間を通しての

   且つ、サービスで思い切って出した一枚限りの価格なんでしょうきっと、

   ですので、私の買ったというか、私の買いたい日のこの区間の値段は、

   500元を前後してました。まぁそれでも他者が700元上のところにあります

   からお安いのでしょう。それにもう、事務所へ行く時点で試しにこの会社

   乗ってみよう、別のよこしまな目的を持ってましたので、値段ではもめず、即

   購入を承諾し、身分証明書を出して、日本人であることが発覚。

      擭照フゥ・ヂァオ(パスポート)のコピーを採らせろというので、

   「いいけど、パスポートナンバーさえあればそれでいいんじゃなぃ?複写

    までは要らんでしょうに」というと、この若者、「上司の意見を伺う必要が

    ある・・」ってなことを言い出した。その上司は何のことはないすぐ後ろにいた

    年配の女性らしく、そこへ私のパスポートを持ち込んで何やら話し込んでる。

      その女性、それまでしていた仕事(かなぁ、仕事してたのかなぁ)を

    投げ打って、若者を押しのけ、その先の続きの作業を若者の席に何も

   言わず勝手にかけて、私と話を始める。その間若者は傍に立ったまま。

      結局、コピーまでは必要ないらしく、其処はもめず、日本人と分かった

   からでしょう、「中国までどこの航空会社で来た?全日空か??」と

   書類に何事かを書き込みながら尋ねるので、そんな事を何で国内便の

   チケットを買うのに、記入する必要があるんだ?といぶかっていたら、

     どうやらそうではなく、自社の国際線・日本便の宣伝だった。

     「うちの会社は日本への便もある、茨城便を飛ばしてるが、安いから

   是非利用した方がいい」と、盛んに勧める。

     「この便は、機内食まで付いてる(普通は付かないという意味か?)」

   日本から来るのに多分最安値だと思う、利用しなさい!と何故か命令形。

 

     この人きっと、日本の“茨城”がどの辺にあって、北海道との関係が

   把握できてるとは思えないので、「日本のテレビでもお宅の会社の

   航空便が取り上げられてましたよ」と教えたら、えらく気に入ったのか

   それからが、如何にわが社のシステムが凄いか、お客の為に努力してる

   かの早口での宣伝。それを私に聞かせてどうしよって言うの?とは

   思ったが、時間もあったし、結構居心地の好い事務所だったし、

   他の客とのやりとりも、時々目に入り、ヒマだからいいかぁ~、と思い

   30分ほどもお付き合いしてやっと開放!!ヤレヤレ(* ̄ー ̄*)

     それで肝心の搭乗記ですが、

    先ず、この会社の飛行機、噂どおり、前の座席との幅が狭い、かなり狭い、

   座って、腰から膝までの距離ですね、私は足長でもなく、かといって短くも

   ない極標準だと思ってますが、その私でさえ、ちょっと狭いなと感じる。

     友人・知人の、誰彼を思い浮かべて××さんだと大変だろうな、

   △△さんだとハマッタきり動けないじゃないかな、とか、○○さんだと、

   これ、座席に入らないじゃないの・・・、というような狭さです。

    次、飲み物他は全て自費です。勿論食べるものもそうです。

   ハンバーガーのようなものが用意されてるようですし、その日は昼の便でした

   ので、なにやら詰め合わせ弁当があるようで、入用の人は座席上のボタンを

   押してお申し付け下さい、ってなことを言ってました。

     何人かの人が申し込んでました。あの狭い座席で食べるお弁当は

   飛行時間も1時間ちょっとと短いのでえらい急かされそうです。

    それと、何かスープというか、飲み物が付いてるらしく、またその温め

   られたスープが独特の臭いがして、機内中がその臭いで一杯になり、

   他の中国の乗客たちは気にならないのか、食欲を刺激されるのか、

   何であんな強烈な臭いのものを提供するのかが不思議。

     他、サービスというものは、ありません。期待してもいけません。

   お定まりの、安全に関するアレコレの説明と映像を見終わったと思ったら、

    アテンダント、って言うのですか、その乗組員のお兄ちゃんが、

    前の方で、マイクを片手に持ったかと思ったら、

    それからは、ビッシリ機内販売での宣伝を延々このお兄ちゃんが、

   立て板に水の機内販売宣伝。

     先ずは、搭乗記念にこの飛行機のプラモの宣伝。

    これは街では変えずこの機内限定発売で、シニアルナンバーが付いてます、

    貴重ですよ、この機会を逃しては買えませんよ、

    会社へのお土産、お子さんへのお土産として喜ばれてます、

    続きまして、ドラエモン時計。これはもう大人気、日本アニメドラエモンを

   知れない人はいませんから、とてもお土産として喜ばれます、

    更に今この場でお買いになると、搭乗記念として我が春秋航空の特別

   絵葉書を差し上げます、こちらも市販品ではありませんので、この機会を

   お見逃し無く。

     次は、効果抜群のフライパンで、・・・その次は・・・磁器ネックレス

    と、次から次から、同僚が差し出す品物が影から出てきてそれを

   この小伙子シャオ・フゥォ・ズ(若者)は、休むことなくとにかくビッシリシャベリ

   説明を聞いてる途中でも、「ポ~ン!」と例の天井の添乗員呼び出し

   ボタン音が鳴る。そこのお客さんのところへ手分けして添乗員が向かい、

   席に着いたまま買い物が出来る、(もっとも余りに狭いので席から立とうと   

   思っても立てないからこれよりない)という便利?さもあってか、結構

    売れている。欲しいかなぁ~あんなものが??

    とは思うが人間の心理とはあんなもんで、誰かが買うと我も我もと

   なる効果を狙っての、口上なんでしょう。

      その後もアレだコレだと、様々なものを手にかの若者は、

    毎回やってるんでしょうねきっと、淀みなく商品を説明、売り込む売り込む。

    そうしてるうちに、「当機はまもなく下降体制にはいります」とのアナウンスが

    あり、乗務員もシートベルトして、座席に着かなくてはならないので、

    本当はもっと売るものがあるのになぁ~、という若者の少し心残りを

    残して、無事目的地アモイに到着。

      体験搭乗後の感想。

     確かに安いが、安いことだけのことはあるので、

     どの安さの差を、それでもよしとして乗るかどうかの判断です。

     今回乗ってみて、長いフライトは勘弁してもらいたいな、と思います。

     どうでしょう、日本までの約3時間。この長さがギリギリでないでしょうか?

     これ以上長いとちょっとガマンに支障がでますし、

     健康的にも支障が出そうですし、

     機内で寝せてもくれそうにないので、

     全くの移動手段として、割り切った方へ、お勧め?します。

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