いざ、田舎へ!ー中国的小城市
暦が大寒。まぁ、こんな寒さかなと。それにしても寒いです。
こんなに、去年の夏が夏らしくて、この冬が冬らしいのは、四季がはっきりして
いて、いいのかも知れません。四季を満喫しております。
でもまぁ、普段降らないところでも雪が降ったり、以上に寒かったりで、大変。
大混乱だったようです。
函館は雪には慣れてるのですが、ちょっとこの
量には慣れません。毎日の雪かきが大変です。
さて、中国の歩き方。
昨日は移動手段としてバスについて書きました。
そのバスに乗っていよいよ、大都市を離れ、中都市へ移動。
更にその先の小都市へと入って行きます。
大都市は、数百万の人口を抱え、省都であったり、産業都市であったり、
中都市はその都市との連携が比較的良い地理的条件などにある、
日本ですと、普通に○○市ですかね。日本の市は、小さいのもありますが、
人口比ですとここでも中国は圧倒的人口がありますので、数十万クラスの
都市です。でもこれらの都市は日本人の殆どがその名を聞いても誰も
知らない聞いたこともない、そんな市ですね。
更にその先に、滅多に外国人など来ない、観光地でもない、主要産業が
そうあるわけでもない、小規模の市。日本の感覚で言いますと町なんですが、
それでも人口はそこそこありますので、人口比だけで言ったなら、日本の
市よりも大きな人口を抱えた“町”です。
福建省の中ほどに位置するこの
建築物、「土楼トゥ・ロゥ」どろう建築
を見に行く旅なので、そこを目指して
ます。
それで、この「土楼」の場所が、
ちょっと、都市部からは離れた場所にありまして、無理をすれば、
近いアモイから朝早くに発って、今は以前とは比べ物にならないくらい
高速道路網が発達してきましので、その日一日で専用バスを使って
効率よく歩く、という専用ツアー(一日土楼旅游)もあります。旅行社の
宣伝看板も見ました。基本、中国国内の方の為のツアーです。
でも、外国人が乗って何の不都合もないので、(但しガイドやその他
全て中国語です。当たり前ですが。)その手もあったんです。
ですが、たまたまその街で入った旅行社のお嬢さんは、何と言うか
とてもいい加減で、この人が別に旅に参加するわけでもなく、案内する
訳でもないことぐらいは、私にも分かるのですが、こちらの知りたいこと
には答えてくれず、途中で電話が来ると勝手にそちらに集中。同僚から
何か頼まれたと思ったら、一旦席を外す。「還有什磨?」あと何か?
とこっちをせっつきますが、いやいや、先の私の方の質問に答えてないし。
このツアーでは、利益も少ないのか、それともこの時期このツアーは
申し込む人が少ないのか。
結局こちらが知りたいことは、ほぼ分からず。
それならば!ということで、この大都市を一旦離れ、その目的地に近い
中都市に移動して、そこを拠点に、そこから目的地までまたまた路線バスで
辿りつこう、ということに決定。
これが、昨日お話した、バス移動となります。
バスターミナルが探しづらかったのは、かなり大きいはずの長途汽車站は、
周りがビルで囲まれ、更に周囲グルリの三方がバスとは関係のないお店が
テナントで入ってるんですかね、営業していて、一方に切符売り場があり、
そこの前を通らなかったもので、見逃し、その切符売り場さえ見つければ、
中は大きな待合室になっていて、更にその四方をぐるっと囲った中庭の
ような大きな空間がバスで溢れてましたよ。
周りに見えているのは、バス関連の施設ですが
この外側はまた別の店やテナントが入ってました。
それもバスとは全く関係ない、携帯電話の店だったり、家電部品屋
さんだったりで取り囲んでました。分からんはずだ。
以前はバスターミナルそのもののが大きくて直ぐに分かったものが、
最近は経済発展で周りのビルの方が大きくなってしまい、位置はそのまま
なのでしょうが、周りを全てそれ以外の店やビルにすっかり取り囲まれて
分かり辛くなったということなんでしょう。
もう一つ、以前とは変わった点があります。
バスへ乗る人の様子が変わりましたね。
これは、多分バスでの移動時間が先にも申し上げましたように近年の
高速道路網の発展に伴い、これまでより格段に短縮されたという事が
大きな要因かと思いますが、以前ですと倍までは行かなくとも、例えば
この日乗った、3時間の移動のバスはおそらく5時間近くかかっていた
でしょうし、もっと長い距離の移動が多かったので、移動する側もそれなり
に、食料を買い込んで乗ったり、滅多にない移動だったのでしょう皆
力が入ってました。それで、気軽に移動できるようにもなり時間も短縮され、
荷物も減りました。これは物流が活発になり今までのように都会のものを
出たついでにこの時とばかり買って運ばなくともよくなりました。
ということで、乗客の車内の様子が相当変わりました。
余裕が出て来た、ということでしょう。
それで、このことは都市の様相も一変させました。
バスの話が長くなってしまいましたが、たどり着いたその中間の都市は、
龍岩ロン・ヤンという町。
函館を例にしますと。道南に函館からさらにちょっと距離のある
松前という町があります。まぁ歴史もありますし、観光の場所もあります。
そこを見るのに近くに手ごろの町があれば、ちょっと道南はピッタリの
町がないのですが、その松前よりはちょいと大きい江差に先ず行って
そこに宿をとり、そこから更に松前観光をしようという外国人が現れ
たようなものです。分かるかなぁ、この例え。
ということで、龍岩の町自体は観光地でもない、何にもない?ので
恐らくガイドブックにもないかなぁ?そういえば、地図も売ってなかったし。
でもまぁ、函館よりは人口はあるでしょう。
そんな龍岩の町は、3時間のバス移動ではおいつかない程、
経済的は遅れてますね。この差は大きいです。
ただ、難しいのはこの経済格差を埋める為に、
ただただ、大都市のマネをして大都市のような街づくりを
目指すというか、表面上の或いは形の上だけの経済重視
ですので、町の個性も失われて行きそうです。
バスで3時間、ついたのは龍岩がつい最近完成させたという、
新しい近代的、長途汽車站チャン・トゥ・チー・チュゥ・ヂァンは、
大きくて広くてリッパ。まだ、龍岩の住人でさえ、新しくなった
バスターミナルを知らない人が沢山。
新たしいバスターミナルの傍には、新しい商業施設や宿泊施設が。
このアタリだけ見てると、龍岩の経済発展もまずまず。
問題。
どうなんでしょう。町がそれぞれ個性を持ったまま、
経済的に潤う。どの町もどの人も経済発展は願っている。
その発展の形って、ビルが建ち、町が整備される、
そういうことなんですかね。
違う道ってないんですか。どの町も同じに見えてツマラナイ。
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コメント
なかなか面白い旅の仕方を心得ているご様子
勉強になります
投稿: 吉野 | 2011年1月21日 (金) 23時18分