アモイ(厦門)は、函館の初夏でしたーコロンス島は楽園
厦門(アモイ)はこれって、多分一つの島なんでしょうねきっと。
ガイドブックを持って出ない私の旅はかなり行き当たりばったりで、
この旅のやり方は、凡そあらゆることがそうであるように、好い面と、
悪い面がありますね。
好い面の一番は、時間が自由。見たければ見たいだけ、見たくないなら
見なくて、好い。それが自分の判断で自由に出来ます。縛られない。
好くない面は、その判断を全て自分一人でします。ですので、時にこの判断
が間違っていたり、後からすぐ近くまで行っていながら情報が無い為に
見逃したり、そこを見ていても、その重要性にその時は気づかず、後になって
気づいたりの無駄が出ます。
でもまぁ、この無駄を含めてその自由さの魅力には適わないと、私は
判断。逆に余り事前の情報に縛られるのはいや、というちょっと変わった
考えの主ですので、こんなヘンな旅のスタイルになります。
そうは、言っても例えばこの厦門シャァ・メン まで来て、
鼓浪嶼グゥ・ラン・ユゥ(コロンス島)を見ない人はいないでしょう。
函館に来て、夜景を見ずに移動するようなものか。
宿が決まった翌日、早速午前中から此処を目指すことに。
とはいっても、宿はこの島の直ぐ真向え、わざわざこの島が見えるように
建物の位置も定められていて、オーシャンビューならなぬ、コロンス島正面窓
がこのホテルの売りでした。
そうでない部屋は少し安くなってるようですが、その差が確か、
幾らか忘れましたが、60元(≒1000円日本円)だったと記憶、ホテルフロント
のお嬢さんは最初から、こちら(ベランダ付き、コロンス島ビュー部屋)が
お勧めで、私の返事を聞かずにどんどん部屋を勝手に決めてました。
もっともこちらもそれに異論はないのでそれで構わないのですが、
一応その・・日本だとこちらの意思も確認してくれるのでは?と思いましたが、
向こうも無視なら、こちらも無視。
で、入った部屋はなるほど、お嬢さんが推すだけあって、
眺めはいいんじゃないのこれ、窓が画の額縁のようになってて、対岸のその
島の緑が眼を和ませてくれる、そんな部屋でした。
バルコニー付き。この冬に何もバルコニーはなくとも・・・と思ってたら、
これ、必要ですね、多分今12月でこうですから、間もなく春節も過ぎれば
どんどん暖かく?熱くなるんでしょうから、部屋になんか閉じこもってるより
外がきっといいんですね。
そのバルコニーは、想像以上の広さです。椅子とテーブルが例の南国風
パラソル(この日は流石にパラソルは閉じられてた)と共に添えられてたのは
ここでお茶などできるのでしょう。それでも余裕の広さです。
日本の小さなビジネスホテルのシングルルームってこんな広さかなぁ、
と思えるほどのリッパ?なバルコニー。
サービスの朝食もまあまあ。9時には出陣。
正確には、函館の初夏でした。
なんと、やや20度あります。日向は
もう20度を超えてると思います。
暑すぎず、快適。
セーターを脱ぎます。シャツ一枚でも
歩くと少し暑いかな、と思える。極楽、極楽!!
この島は、渡し舟ですぐのところにある、周囲どれくらいでしょう、のんびり
あるいてグルッと回って、途中ナントカ岩だのナントカ公園だのを覗いたり、
だの共同租界地として、列国が建てた多分
1900年代初頭の建築物を見て、回って
当初私はこの島は半日もあれば充分と
思っていたのが、なんとあまりの快適さ
に予定変更。昼食もこの島でとることに。
レストランもありました。この日も中国国内の各地から相当の数の観光客
が来てましたし、台湾からかなぁ、色んなところから、団体客も来てました。
なかなかどうしてオシャレな島です。
中国にあって中国らしくない?異国情緒ってんですか、建物含めて歴史も
そうなんでしょう。ですからアモイに遊びに来るイコールこのコロンス島観光、
ということなんでしょう。
アモイ自体は超近代都市。そして経済都市。活況と喧騒の町でした。
それとは対照的に、このコロンス島は小さいが故に、車すらない、
(観光の為の専用乗り合い電気自動車が島をぐるぐる回ってます)
静か、穏やか、緑が多い、暖かい。
楽園でした。(もっとも、夏は知りませんが。)
聞きほれたりして、思いのほか、
のんびりしちゃった。
車も来ないしぶらぶら歩いていても、
観光の人がほとんどなので、歩いてる人たちも
どこかのんびり和んでいる。
この島にも宿泊施設があることを知り、
なんだ、ここでも泊まれるのか、とちょっと引かれ、フロントにも
行き、説明も受けました。古い建物を改造して中は近代的にし、
どうしてなかなかセンスの好い、ホテル。宿泊料もそう高くない、夜とも
なったら、この観光客が皆引き上げて、物音一つしないような静寂の
中のホテルになりそう。好いんじゃなぃ。今日もここで一泊というのも。
と、考えた。考えたが止した。
何故なら、私の旅は今始まったばかりです。
この段階でこんなにのんびりしてしまいますと、この先一体どんだけ
かかって、上海へそして日本へ戻れるかと、先を見越してちょっと不安
になる。この旅、ビザのいらない最大15日間で旅は切り上げる予定です。
勿論、中国滞在中にビザ延長という手はありますし、できます。
ですが、帰ってからの仕事の予定だってありますしね、
スタート地点でこんなにのんびりしたんじゃ、この後がちょっと思いやられる。
コロンス島では、ナマ椰子の実を買って
それをジュースに一休みしながら考え
ました。ここでまた一泊などしておった
のでは、この先が思いやれると。
この島を見終わったら夕方には
移動しよう、と。ちょっと心残りですが、美味しい料理はちょっと食べるから
美味しいんですね。腹一杯食べちゃ駄目なんです。
ということで、朝から居ましたので、コロンス島滞在時間8時間で移動。
北の寒いところからいきなりそんな暖かい所へ
行ったせいでしょうが、私にとってはこの島は
楽園でしたよ。
今日の疑問。
基本、島の木々は緑が青々してるのですが、
時折、この時期まだ新緑を見せていない樹がありました。
20度ですよ、函館だともう桜も何もかもあらゆる花が咲き終わっているような
そんな時にまだ、芽を膨らませてもいないこの樹は、一体何て名なの?
それより、この樹は一体何時になったら、芽を吹き、花を咲かせるの?
この樹にとっては今が冬なんでしょけど?この樹はまだ芽を吹くには早いんだ。
人間も同じですよね、現地アモイの人たちにとっては今が寒い時期
なんだ、だからみんな厚着してる。
人間に限らず、あらゆる生き物はその環境に適応してはじめて
生き延びることができるので、この樹には、まだまだ堅く閉ざしたその
状態が相応しく、活動の時期を待ってるんだ。
環境って凄いな、と思う。
島の何人かの人にも尋ねたが、その名は不明。
まさか、あの樹死んでるわけじゃないでしょうね。
たんなる枯れ木か?いやいや、違うでしょう。
ということで、今だ樹の名前は分からず。
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