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2011年1月17日 (月)

南の人たちはいい加減ー厦門(アモイ)で遊ぶ

  “アモイ”の呼び名は、上海“シャンハイ”がそうであるように、

  日本語で“厦門”はどう転んでも、“アモイ”とは読めませんので、

  現地の読みがそのまま、日本でも定着。つまりそれくらい日本との繋がりが

  古くからある町、だということの証明にもなりましょうが、

    この町は華南の港湾都市として、日本だけではなく古くから世界各国が

  その地理的優位さから狙われた歴史を持つ良港。

    “厦門”は、現地読みでして、北京語読みは“シャァ・メン”となります。

    北海道から旅立つ時の旅の様相は、思いっきり厚着をしてまして、

  ダウンコートに厚手のセーターといういでたち。

    上海もたまたま着いた日が暖かかったのか、(上海の寒い日は結構

  冷え込みますし、ホテルにはありますが、街には一般的に暖房がないので

  寒がりの私には、ちょっと苦手)ダウンの前を開けて、脱ごうかどうか迷う

  くらいの気温。脱ぐと手に持って荷物になる、かといってホテルを出る時に

  着ないで出ると、私の旅はいつどう予定が変わるかもしれないし、夜とも

  なれば多少寒かろう、とガマン?して着ていてこの時点ですでにダウンを

  着ていることに無理があった。

    ということは厦門は、はなからそんなものは必要ないだろうとは思った。

  思ってはいたが、私は用心深い。それに天候だけはわからない。

   上海のホテルに帰国の前にまた戻るので、殆どの荷物を預け、極端にいうと、

   着替えが入った手提げ袋があるだけの荷物で、やって着ました、厦門。

    日本でいうとどれくらいの移動なのでしょうか?

    飛行機で1時間半少し、函館→東京くらいは南下してるか。もっとかな。

  

    厦門は南国です。空気が南を感じさせます。人々も南の人です。

   背が低く、全体に日本人の体型に近づいてます。鼻も低く、少し小太りの人が

   多い。全体の身のこなしが、南の人たちです。解りますかねこの感じ。

7e7a071fafea2fbf0b1  飛行場の花壇も、街中でもブーゲンビリアの花が

 咲き乱れてます。驚きです。南国ムードたっぷり。

 そういえば、ブーゲンビリアは中国語で何て言うんだ

 と調べてみたら、「九重葛」(ジュゥ・ツォン・グゥ)か。

    ちょっとイメージがわかないので、ブーゲンビリアでいいか。

   

    ははぁ、こりゃ駄目だと、手に持っていた、ダウンは完全に必要なく、

   邪魔。セーターも飛行場からのリムジンに乗った段階で脱ぐ。

    南独特の、かなりいい加減さ?があちこちにあって、

   交通ルールもこれそうとういい加減かなぁ~、危ないなこれは、うっかり

   歩いている大変な目に遭いそう。怖いぞぉ~。

     市内の交通はまさにグチャグチャ。このヤンチャさが、南に来たことを

   実感させる。

     何で中国の南の人たちはこうなんだろう?

     わがまま?身勝手?それだけではこうならんでしょ。

    リムジンは駅前のバスターミナルまで運んでくれる。

    駅前は更に、この車の洪水と、ひっきりなしにくる路線バスと、タクシーと

    それの何倍もの人でごったがえしている。

      普通に歩いている人と人がぶつかるので、注意して歩かなくてはいけない

   ところへもってきて、その直ぐ横を車が何ということも無く通り過ぎてゆく、

   どうよ、コレ。何か秩序というものはないの。

    無いなコレは。秩序なき秩序ですね。それでも何とかなってるし何とも思って

   無いらしい地元民たち。

      参ったなこれは、

      駅前で宿をとろうと思ったがこれは、夜になってもこうならかなり煩かろう

   と、ちょっと敬遠。それに超高層建築物が乱立。私の趣味に合わん。

      厦門自体が島のような都市なんですが、

      厦門へ観光に来たなら絶対に行くという、また島があって

      「コロンス島」という名なんですが、どうせ明日は必ずそこを観光する

   筈だから、そんならいっそ、このまま「コロンス島」が見えるその海岸線に

   あるホテルに移動しよう、と思う。

     勿論、路線バスを使っての移動。

     私は大概、どの町に始めて訪れても、その町で地図さえ手に入れれば

   その地図を頼りに、ほぼ目的の場所に、移動できる、という唯一誉められた

   特技を持ってまして、これはどの町でも使える。

     そんな私でも久しぶりに厦門は、ちょっと手こずりました。難しかった。

   まぁ、大都市なんでしょう。バス路線が非常に複雑ですね、それに、

   港町はどこもそうですが、ホラ、道路が割りとこう地形に制限を受けて

   くねくねしてましてね、その道路がまた微妙に入組んで、それをバス路線が

   走ってますし、私の手に入れる地図は観光案内図のような簡単な一枚ものの

   地図ですので、バス路線は細かい細かい字で示された上に、結構省いて

   書いてますね。これで判断できるのは、私の目指す地域を通っている路線は

   数本あることが分かるだけで、駅前から乗れるかどうかも分かりません。

     駅前の人たちはその多くが外からの人たちで、道を尋ねても知らない事が

   多いですし、自分の乗るバス路線は知っていても他の路線は存外知らないし

   関心がないものです。これは日本で道を尋ねても同じでしょうが。

     それでも、何より暖かいことが助かりますね。

   焦らなくてもいい。バスが無理ならタクシーか?と思い、

   手を挙げてつかまえてみたら、私の行く方角が反対なんでしょうか、

   Uターンを嫌ってというか、駅前では出来そうもないし、乗車拒否。

    「近いの?近すぎて駄目なの?」と距離感も着いたばかりでない私が尋ねると、

    「オレはもう下班シャァ・バンだ(仕事を退ける)」と言ってたが、

    そんなのウソでしょう、乗せたくないらしい。原因は分からず。

    どうせ急がないんだし、やっぱバスだよバス。バスが一番。

   向こうから交通警察が固まってきたよ、これは聞かん手はないでしょ。

   コロンス島の近くまで行きたい、何番のバスに乗ればいいの??の

   私の訴えに、隊長らしき人は面倒くさそうに「分からん」、という。

   そんな訳ないでしょ、厦門に来たらコロンス島に皆行くんだから。

   漠然として地域では駄目なのかと、リムジンで見た宣伝冊子に載っていた

   コロンス島を眺めるバルコニーを持つという自慢のホテル名を挙げて、

   隊長の後ろの人に食い下がる、「あぁ~あのホテルね、」という

   そうそうソコ、どうやって行きます?何番のバス??

    その後ろの人が、「そのホテルなら今改装中で使えないよ、」と

   今度はやけに具体的詳しい情報を入れてくる。だから、それはどうでも

   よくって、そこへ行きたいわけ、一体何番のバスに乗ればいいのよ?

      「×号路だな、」という。

    やっと、聞き出すことに成功。 「謝謝!!」とその場を離れようとすると

   「何処っから乗るか、乗り場は知ってるの??と」その中年警察官が。

   そうだ、乗り場だよ乗り場。なんだ、案外親切なんじゃないの?と感心。

   「こっちじゃ駄目だね。この地下道を渡って向こう側のバス停がホラ

   この先もう少し行ったところに見えるでしょ、アソコから乗るの。」

     親切だよ!意外に。それに話す言葉も普通話プートンファ(標準語)

   だよ、助かるなぁ。再びの、「謝謝、謝謝!!」

      これが又向え側に渡るだけでも大変な人出と、雑踏を掻き分けて

    漸く目指すバス停に到着。

      バス停には必ず路線系統を示した表示板がある。

      それで、行き先を確認。

      有りました。目的の場所の名前が。ハイハイ此処です此処。

    ところが、

      ン!待てよ、コレって方向が反対じゃないの、私の行きたい処の

   方角からバスが来ていて、このバス停、駅前を通って、違う方向へ向って

   ますけど・・・。

      確認の為に、バス待ちをしている隣のオジサンに、お尋ねしちゃいました。

    オジサンは、アッサリ「逆だ、アッチのバス停から乗りな!!」と、

    今、今、やっとこさきたばかりのそちらの方をくわえタバコのまま

    指で指す。そういえば、街のあちこちで、喫煙者が多かったなぁ、

    何でみんな歩いてる人たちがタバコを手にしてるの、というくらい多かった。

    という訳で、

     交通警察官にしてやられました。

     大丈夫か、厦門交通警察官、そんな方向感覚で交通警察が勤まるのか?

   またまた、雑踏を掻き分け、喫煙者の間を恐る恐るすり抜け、

    元の位置に戻ったら、有りましたよ。何のことはここから乗れるんだ。

     教訓。

     外側で人を判断してはいけません。とりわけ、制服で人を信用しては

    いけません。

     結局無愛想な加えタバコオジサンが一番正しかった。   

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