世界へ溢れ出す、チャイナ・マネー
中国人による不動産投資の動きを規制する動きについて
書いております。
昨日は、北海道の規制の動きについて書きました。
では、世界の動きとして、こうした規制の動きは初めてのものかというと、
日本が別に初めてではありません。
土地の購入取得の問題では、昨日もちょっと触れてますが、いわゆる
世界の先進国といわれる、そうした国に規制がなく、逆に後進国といわれる
国にそうした規制が見られます。では、それは何故か。
先進国は先の世界経済の先行き不安から、どの国も経済の刺激を求め
来て投資するなら歓迎しようじゃないか、との動き。
後進国が警戒しているのは、そうした投資を受け入れることによって自国
の不動産市場の混乱を警戒している点にあると、
乱暴に言ってしまえばそういうことでしょう。
南米各国・ブラジル・南アフリカなどの国などはかなり慎重になっています。
それは、自国の不動産価格に対する外からの要因で、それが自分達の抑制
のきかないほどのところへ行く恐れ、更にはそのことで自国の庶民が購入
出来ないほどの高騰が予測される点などからだろうと、私は推測してます。
つまり、不動産価格の上昇は、意外にさまざまな方面への影響が、
懸念されるという点にあると思いますし、実際あるでしょうね。
お金、というやつはどうやら集まることにはますます集まり、
ないところからはどんどん出てゆくという性質にあるようです。
これは、みなさんお感じになれていると思います。
経済というものはそいうものらしい。
で、中国にお金持ちが出始めて、その人たちのお金は、外資もあり、
中国国内の13億の市場が動き出したことによる、経済の活性化で、
急に動き出したお金が、あるところに集まりはじめます。この勢いは、
その私の言い方ですと大きな分母(13億)で動くものですから、それは
それはもの凄いことになることは想像の難くありません。
更に世界中の企業が中国へ。お金を運びます。
世界の工場と言われ、数年そうした経済活動を続けてみたら、お金
は、集まるところへどんどん集まりだした。
それが現在の中国です。
その集まった中国のお金が、世界へ今度は溢れ出しています。
何故世界へ溢れ出すかが、いろいろ要因がありますが、簡単に言って
しまえば、お金持ちは集まったお金を更に増やしたい、できることならば、
最低このお金は維持し、減らないないような工夫はする。それは、別に
中国人でなくとも、人間どこの国のお金持ちとて同じ、でしょう?
で、中国の場合は国内に抱える様々な問題もあって、外にその
一部を置いておく、更にはそのことで富が得られるならば一挙両得です。
だからこそ、外へ、外へ。
ある、テレビを見ていたら、一時期、あのバブル期の日本と同じ、と
断定している評論家の意見は、一面ではあってますが、一面では違って
います。
ある現象が全くおなじということはとても珍しいので、同じに見えて
同じではないという、全てのことは、一般には全く同じはないものです。
それで、日本があのバブル期に、アメリカの何とかビル買ったとか、
某有名海外をオークションで数億円で日本人が落としたとかの話と、
今回の中国の人たちの世界を買いあさる様子が同じと、言えるかどうか
ですが、私はちょっと違う、と思ってます。
日本企業がそのバブル期の溢れるお金をもって、アメリカ目抜き通り
のビルや広告塔を占拠した動きは、今後、日本でも中国企業がそうした
動きをするので、それは我々は間もなく目にすることになるでしょうし、
実は一部その萌芽がもう目にしているのですが、気づかないか気づかない
ようにされているだけです。
企業も個人と同じで、お金を守るか増やそうと常にしていますし、
更に企業の場合は、自社の宣伝効果という面もあります。
世界の絵画を買いあさって、どんな高値をつけようが、それがオークション
の宿命というか、それこそがオークションですので、これまた、お金を沢山
出す方が勝つ、という原則に則って、今後中国マネーで買われる様々な
ものを目の当たりにすることでしょう。
これらの表面上、私達が目にし、分かる部分では、中国が今そうした
日本のバブル期というか、中国の場合は、中国がバブルというより、
中国都市部の一部バブルといっていいような状態で、国そのものがバブル
という日本のありようとはちょっと違うんだ、という話は前にも書いてますので
省略しますが、バブル?のあり様も違うし、
今回の不動産購入は、日本のバブル期に、見られた日本マネーの
溢れた先の、そのあり様とは、いかにも違う、というのが私の見方です。
この先、ではでは、いったい何がどう違うのよ、
というお話を書きたいのですが、
長くなりましたしこの先も少し長いので、
また、明日へ分割で書かせていただきます。
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