中国はバブルなの?
昨日の、北京に王菲ウォン・フェイのコンサートを見に行った知人が、
コンサートの話がひとしきり終わったその後で、
「中国っていま、バブルなの?」と、訊いてきた。
なんだ!コンサートを聴きに遊びに行っている人が、他所の国の
経済にまで感心があるなんて、何て凄い人なんだろう、と驚くと同時に
私にそんな難しい話題を振って、どうせ大した答えは期待してないだろうが、
「そうそう、バブルだよね!」の答えを期待してたのだろうが、
結論から言えば、私の答えは
「中国はバブルまでいかないが、中国の都市はバブルかも」というもの。
バブルは、中国語では、泡沫 パォ・モゥ と言います。アワですね。
泡沫経済、というのがバブルの訳になるでしょうか。
それで、日本のバブルは確かにあの時期、日本が一つの泡となって
膨らんでいた事は確か。取り分け、東京や大都市部でのそれが目立って
はいたが、実態が伴っていない、という意味でバブルだった。
多分私の知人が、数年ぶりの北京を訪れて感じた中国の泡沫さ加減
は、以前の中国を知っているからこそ一層そう感じる点もあると思う。
「中国は・・・」と何か言う時にいつも引っかかるのは、そう言えない
もう一つの中国が必ずあるということ。「中国は・・・」とあの国を一言で
片付けるのが難しい。大きいから、地域差がありすぎるから、だ。
ということで、私の結論は、
中国都市部では、実態と合わないと言う程度の泡沫バブルとは言えるが
中国全体を捉えてバブルとはとても言えない。
だから、あなたの見た中国が、バブルに見えたとしたなら、
あなたは、中国のバブルの面を目にしたに過ぎない。
それをもって、「中国がバブル・・・」とは言えないし、
それがあるので「中国がバブルじゃない・・・」とも言えない。
確かに、北京や上海の、それもコンサート会場のような
生活に余裕のある人たちが大挙して訪れるそんな場所では
「中国ってバブルかも」と思えて当然です。
あたたの感想は正しいです。正しいですがそれが全てでは
ありません。
私の答えを聞いた知人の反応は、
「そうね、そう言えば日本がバブルの時だって私は全然バブルとは
関係なかったものね。」というものだったが、
その比較とはまたちょっと違うのだが、
そこを突くと更にややこしくなりそうなので、止した。
日本の経済学者などはよく、中国がバブルの最中でこのあとその
バブルが弾けるんだ、というお話をされ、日本の徹をまた中国が
踏むだろうなどという予測を経ててらっしゃいますが、
それにも少し違う考えがあります。
その先は長くなったのでまた明日に廻しましょう。
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