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2010年11月 6日 (土)

中国(製品)から自由になるか、『チァイナ フリー』

Chaina_free  サラ・ボンジョル二 著

 『 チャイナ フリー 』

  中国製品なしの

  一年間

  雨宮 寛

  今井 章子 訳

  2008年

                   東洋経済新報社 刊

   この本、前にも取り上げたことがりますが、必要があって今回再読。

   アメリカの、夫・子供二人と暮らす著者が、

   2005年1月1日から、その年の終わり、12月31日までの

   きっかり一年間を、中国製品を買わずに過ごしてみた、

   という挑戦の一年間の悪戦苦闘を描いています。

     彼女の取り決めは、

   これまでそれ以前にすでに家にある「中国製品」は除外。

   つまりこの年の始まりと共に、「中国製品」を買わずに過ごし

   家の中に持ち込まない、というもの。

     この本でよく分かるのは、アメリカ人は実によく、あれだこれだと

   記念日を作っては、プレゼントを贈っているのが分かる。

     その最大のイベントは、クリスマス。

     そこで、こうした外から持ち込まれる。つまり、自分達が自分で

   選んでは「中国製品」は買わない・持ち込まないが、誰かのプレゼント

   の中に「中国製品」が紛れ込んだとしていても、それは認める。

     これも、本の中では、彼女がそうした、「中国製品」ボイコットを

   しているのが知れ渡ると共に、親戚や近所の人たちもそれに巻き込まれ

   多少影響するし、逆に、子供達のおばあちゃん、つまり彼女の母親などは

   孫が可愛いばかりに、欲しい品物(玩具)が大概は「中国製品」だというのを

   知り、母親が買わないので、自分がプレゼントする、という逆の人も現れる。

     更に、子供達が欲しいもののその殆どが「中国製品」。母親として自分の

   取り決めは守りたい彼女は、困りに困って、子供が自分の小遣いを使い

   自分の為に買う分は、許そうかな、と考える。

     問題は次々に現れ、

    「中国製品」には、どこまでが入るのか。本体はアメリカ製でも中身は

    「中国製」だとするなら、どうするか。

    台湾産の品物を、「中国製」に入れるのか、

    とするなら香港製品は、マカオの製品はどうなるか・・・

     などなどなど。

     何を買うにも、一つ一つ生産国を確認し、時に安心し時に失望して

    の一年間の苦闘は、

     日本で自分は一体出来るだろうか?と考えさせられる。

    結局、完全排除は無理です。

     これは最初から分かっていたようなものです。

     我々の暮らしから、完全に「中国製品」を持ち込まないと思うなら

    それは、もう暮らしとしてかなり特殊な形態となるはずです、

    普通に暮らすサラリーマンが、家族と共にこれを実現しようとしたなら

    一ヶ月もたせるのもかなり大変でしょうね。

      全く物を買わない暮らしに近づくことでしょう。

    

     アメリカにして?こうですから、考えさせられる本でした。

    確か、函館市立図書館にもあったと思います。

     興味がおありの方にご一読をお勧め致します。

チャイナフリー:中国製品なしの1年間

買ったきっかけ:
そんなことが本当の可能なのかどうか?

感想:
やっぱり、無理。期間を区切ってもこんな状態。

おすすめポイント:
では、それを知った上でわれわれは、どうして行くのか?は、それぞれが、これから考えなくては。

チャイナフリー:中国製品なしの1年間

著者:サラ・ボンジョルニ

チャイナフリー:中国製品なしの1年間

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