実は今日10月15日が、協会創立60周年の記念行事
「10・15北京大集会」の日でして、私の知人も今回参加して
北京大集会へ行っています。
昨日に続き、2010年・中国高校生訪日団・第3弾の様子を
今日は、ホストファミリーの声から見てみます。
昨日と同じく、協会機関誌『日本と中国』第2072号に掲載された
ものです。
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ホストファミリーの声
積極的な姿見て中国が身近に
自営業 Mさん、福井市 48歳
高校で中国語を学ぶ娘のお陰で、ホストファミリーになる機会ができた。
実を言うと受け入れを引き受けて、かなりの負担を感じていた。ところが、
あるテレビ番組の中で、外国人出演者が「なぜ日本人は外国人の真似を
したがるのか?ありのままに日本が十分魅力的なのに。もっと誇りを持って」
と語るのを聞いた。相手の習慣に合わせることばかり考えて、私たち家族は
確かに気負いすぎていた。ありのままのわが家で、日本を感じてもらえればと
楽に考えられるようになった。
わが家に来た二人(南京市中華高校の唐さんと、孫さん)は明るく好奇心
旺盛な生徒たちだった。英語が堪能なことにも驚かされた。カメラに撮りためた
“思い出”を見せてくれて、学校や特技の踊りのこと、母親と旅した外国のこと、
家族や友達のことなど話してくれ、楽しい時間を過ごした。
翌朝は自分達でお握りを作り。新米のこしひかりは、我家一番のごちそう
だ。気に入ってくれ、焼き海苔と昆布をお土産にすると買いに行ったほどだ。
また、和紙の里で紙漉きも体験した。出来上がった和紙で団扇をつくり、
良いお土産になった。
彼女達の相手を理解しようとする積極的で勉強熱心な姿勢に、中国を
身近に感じるようになった。
2人の気遣いに心温まる思い
会社員 Tさん 札幌市清田区 61歳
好奇心旺盛で元気な高校2年生、蒋くんと張くん(ともに北京市第39
高校)を紹介され、一緒に近くの北大植物園内を散策することから交流が
はじまりました。
二人は英語は話せるとこのことでしたが、私と妻は片言の中国語しか
話せないため会話がもたず、もっと勉強をしておけばよかったと嘆きました。
それでも「書く」ことで不足を補うことができました。大倉山ジャンプ競技場や
北海道庁、札幌テレビ等に行きました。自宅近くでパークゴルフに挑戦、
何ホールか回るうちに上達の早さにびっくり、上手くいくと「よしっ」と日本語
でガッツポーズしたのには、私たちにも嬉しい瞬間でした。
夜はジンギスカンを食べながら、中国残留孤児の妻で大連出身の数
さんに通訳を頼み、中国語を勉強中という妻の友人2人も交えて、学校の
話題などで盛り上がりました。蒋くんは学校の行事で歌ったという京劇の歌
を披露してくれました。ところどころで見せてくれる気遣いに心温まる思いを
しました。大勢の高校生が日本を訪問してくれていると聞き、交流にかける
意欲を感じました。彼らが大きくなったら、また再会したいと思います。
日中の若者に声援を送りたい
北海道日中副会長 Tさん (札幌市厚別区) 56歳
2年ぶり2度目の受け入れで、今回もしかりした子供達(北京航空航天大学
付属高校の、田さんと趙さん)に感動しました。
「どこへ行きたい?」と聞くと小樽との返事。私の娘と4人で町並みや、
運河を見学し、ガラス工房でストラップを製作。昼食後の水族館で珍しい
魚たちにご満悦!中でもアザラシやイルカのショーに歓声をあげていました。
帰宅後、私の会社の中国人実習生、研修生2人とも合流し、夕食をとり
ながら話をしました。日本文化に触れてもらいたいと、着物を着てお茶をたて、
和の空間を楽しんでももらいました。とても喜び写真を何枚もとってました。
日本は未曾有の閉塞感に覆われ若者の元気がなくなっているように
感じます。しかし、こんな時代だからこそ若い世代の交流が必要ではないで
しょうか。国の事情は違いますが、若者の対話から新しい時代の息吹が芽生え
てくるようなそんな気がしています。未来の若者のために日中の架け橋になり
たい、そんな気持ちでホストファミリーをしています。日中の若者に声援を送り
たい気持ちでいっぱいです。
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訪問団でいらした中国の若者を受け入れた側が伝える様子です。
本当はこれに、中国の若者の方の感想も一緒に載せれるといいのですが、
中国の若者達は若者達で帰国すれば必ず今回の訪日に関する感想を
書いているはずですので、それが掲載されたものを送って貰うの手でしょう。
昨日も書きました、こうした本当に地道な、ひとつひとつは決して大きくは
ない交流が、少しずつ少しずつ、コツコツと積み上げ、築き上げてきたものを
壊すの実に簡単で、また、脆くもあります。
今日、日本各地から北京に結集し、人民大会堂での記念行事が予定
されております。
そこへ出席され戻られてからの感想もまた、楽しみにしております。
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